1日30分、中学英語からやり直そう 【最終回】こうすれば上達する、Skypeレッスン

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カランのレッスンに加え、自分にとって必要な分野を中心に、語彙を増やす努力をした人は、実践的なスピーキングの力が大きく伸びる傾向にある。基本的な会話力があるだけに、自由に話せず、常に決められたとおりに答えなくてはならないカランのレッスンは、長く続けると苦痛だといった声も聞く。

レベルはStage1から 10まであるが(Stage11と12はケンブリッジ英検受験対策)、受講開始前にスクールと相談し、Stage1からではなく、自分に適したレベルから始めることも可能だ。余力があれば、フリーカンバセーションやビジネス英会話のレッスンを合わせて受講するなど、変化を取り入れる工夫もしてみよう。

英語が使える日本人を目指し、いまから始めよう!

読者のなかには、この連載を通じて初めてカラン・メソッドを知り、興味を持たれた方も少なからずいるだろう(そう祈りたい)。カランのレッスンを受けてみたいと思った方は、オンライン英会話スクールのプログラムを利用することになる。1回のレッスンは25分~30分だが、マンツーマンで行われるカランのレッスンでは、質問に答えるのは全部自分なのでとても密度が濃い。最初は1コマ、慣れてきたら2コマ連続でとるなど、無理のない自分の学習ペースを見つけていただきたい。

カラン・メソッドとは、「英会話の土台づくり」であり、「英会話に役立つ筋トレ」だ。日本の英語教育のなかで、すっぽり抜けていたこの部分が、カラン・メソッドという(見方によってはひじょうにシンプルな)学習法で補える。気づいた人から弱点を強化していけば、日本人の英語コミュニケーション力は大きく向上するだろう。その意味で、本稿があなたの英語学習の転機となれば嬉しく思います。4回にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。

坂本 美枝 サイバー大学IT総合学部/語学・教養部教授

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さかもと よしえ

サイバー大学IT総合学部/語学・教養部教授、明治大学「文明とマネジメント研究所」客員研究員。東京大学大学院博士課程を単位取得退学。専門は米文学。主に南部女性作家の作品を、社会規範と逸脱という観点から考察している。文学作品・批評の翻訳も手がける。大学の英語教育現場での経験は長く、4技能を総合した「総合英語」から英語を用いた「プレゼンテーション」まで、幅広く指導を行ってきた。現在は教育工学の分野でも、オンライン言語習得における自律性をテーマに研究を行っている。
 

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