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キャリアの選択肢としての「起業」 まずはイントレプレナーを経験しよう

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よりよいキャリアを築くヒント

ここまで、キャリアの選択肢としての起業について述べてきたが、それでもやはり、起業についてハードルが高いと感じられている方もいるだろう。そこでもう少し、ハードルの低い、キャリアにおけるヒントを2つご紹介しておこう。

1つ目のヒントは、14分30秒で学ぶことができるものだ。それは、2005年のスタンフォード大学の卒業式におけるスティーブ・ジョブズのスピーチをYouTubeで見ること。これで人生が変わる人もいるだろう。まだiPhoneもiPadもなかったこの時期に、あのスピーチができるのは、ジョブズの生き方に芯が通っているから。そういう人だから成功したのだと思う。

もう1つのヒントは、ティナ・シーリグの著書『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』。起業家論を教えているティナは、自分に限界を設けずに自由に発想して、新しい価値を作り出していくのは楽しいことだと説いている。しかもきわめて実践的な内容になっており、私も読み終わったら付箋でいっぱいになっていた。

ジョブズのスピーチも、シーリグの著書も、起業をめざす方にはぜひ見たり読んだりしてほしいが、両者は起業に限らず、多くのビジネスパーソンにとって非常に有益である。実は2人が言っているのは、「後悔しない生き方をしなさい」「自分の気持ちに素直に生きなさい」ということなのだ。そのためには、人生や生活に問題意識を持ち、いろいろなことに敏感でいなくてはならない。

よく自分の勤める会社や日本の政治の文句を言っている人がいる。そこに時間を使うより、文句を言わずに済む環境を自分で作ればいい。キャリアとは、そういうことなのだ。

そして、そのための最善の方法、あるいは最も効率のよい方法が「起業」であったとすれば、ぜひその選択肢にチャレンジしてほしい。

本間 毅(ほんま たけし)
楽天株式会社 執行役員 デジタルコンテンツ推進室 1974年生まれ。中央大学在学中から起業し、97年にウェブインテグレーションを行うイエルネット設立。2002年にイエルネットの全営業権を譲渡し、03年ソニー入社。ネット系事業戦略部門、リテール系新規事業開発、グループ内のネットメディア開発を経て、08年5月より米国西海岸に赴任。09年より電子書籍の業務に携わる。11年12月ソニー退職。12年1月、楽天執行役員に就任。デジタルコンテンツ推進室担当として、電子書籍のみならず、グローバルなデジタルコンテンツビジネスの戦略立案と実行に取り組んでいる。






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