明治安田生命、運用計画明らかに 今年度は一般勘定1兆円強増

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10月24日、明治安田生命は、2013年度下半期運用計画説明会で、当初の計画通り、一般勘定資産を通期で1兆円強増やす計画を明らかにした。写真は2009年8月、都内で撮影(2013年 ロイター)

[東京 24日 ロイター] - 明治安田生命は24日、2013年度下半期運用計画説明会で、当初の計画通り、一般勘定資産を通期で1兆円強増やす計画を明らかにした。

上半期は「若干のプラス」(山下敏彦常務執行役)にとどまったことから、下半期に大きく積み増す。

上半期の円建て公社債は2000億円減となった。日銀の金融政策の変更で金利が乱高下したことや、流動性の低下を受け、「上半期は積み増しを控えた」(同)という。

下半期は増やしたい意向だ。ただ、国内金利に低下圧力がかかる中で「このレベルでは国債を買うことには慎重にならざるを得ない」(同)とも述べ、金利状況を見ながら積み増していく。

通期1兆円強の増加分のうち、半分強を国内公社債に、半分弱を外債に振り向ける方針。

一方、アベノミクスで注目されている外貨建て債券は、上半期に2900億円増となった。内訳はオープンが600億円程度、ヘッジ付きが2200億円程度。

下半期も増加させる。オープンは中長期的な視点から投資し、ヘッジ付きは国内債券の代替として国内金利を見ながら買い入れを進める。

外債をめぐっては、米国債で一時デフォルト懸念が高まったが、山下常務執行役は、流動性などを踏まえると「直ちに投資対象から外すということではない」と語った。

(ロイターニュース 志田義寧;編集 山川薫)

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