データサイエンティストは自己陶酔にすぎない

リクルート「スーモ」、1000万人のデータ分析の裏側

イメージや感性など物事を直感的にとらえる右脳と、分析や計算など論理的な思考をつかさどる左脳。言い換えると、直感的なクリエーティビティを軸とした「アート」と、精緻なデータ分析を基にする「サイエンス」――。
人々のニーズが多様化・複雑化する今、一見すると対極にある2つの要素を融合したマーケティングアプローチが、企業、そして個人にも求められている。それを体現する最先端マーケティングに、戦略的PRの専門家であるビルコムの早川くらら氏が迫る。
連載第1回はリクルートホールディングス。リクルートといえば、強力な営業力を持った企業というイメージがあるが、近年はネットビジネスが存在感を高め、“データに強い”という顔も浸透しつつある。
その中心に位置するのが、不動産情報ポータルサイト首位の「SUUMO(スーモ)」だ。月間1000万人近くの賃貸、住宅購入検討者の行動履歴といった「ビッグデータ」が集まり、その裏側では、約30人のデータ分析集団が大量のデータから、新たな発見を得るべく格闘している。
ビッグデータとは、世の中に飛び交う大量かつ多様なデータを分析することで、人間の行動や自然現象などを予測し、企業の経営や自治体の運営などに生かしていく概念だ。SUUMOのデータ分析集団は、このビッグデータをどう活用しているのか。リクルート住まいカンパニー・SUUMOネット横断企画部データマーケティングチームの吉永恵一氏に聞いた。

“営業”のリクルートとデータの関係性

――SUUMOのビジネスモデルについて教えてください。

SUUMOは消費者と不動産会社をつなぐB2B2Cの事業モデルです。SUUMOに広告費を払う不動産会社が顧客です。彼らは物件の契約に直結するような消費者との接点を作りたいと思っています。

そこでのポイントは2つ。広告主と消費者との良質な接点をいかにたくさん作るかということと、他メディアに広告を出すことによって新たな消費者をどうやって呼び込むか、にあります。

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