話題の「フィリピン英語」でペラペラになる! 【第1回】世界中で採用される、驚異の4倍速英会話学習法

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
拡大
縮小

明るい国民性も手伝って、フィリピン人講師に対する受講者の感想は、おしなべて良好だ。独自の講師研修や教材開発に取り組むスクールも多く、オンライン英会話の世界は今や一般英会話にとどまらず、ビジネス、TOEIC受験、キッズ英語と、さまざまなコースができている。その中で私が注目しているのが、「カラン・メソッド」と呼ばれる指導法だ。

スピードが支配、思考停止で絶句する人も

半世紀ほど前にイギリスで開発されたカラン・メソッドは、世界中の英語学校400校以上で導入されている、歴史も実績もある英語教授法だ。英語を学ぶ外国人に、短期間で「英語仕様」の耳と口と脳を獲得させるとして定評がある。

それがどういうものなのか、一言で語るなら、「講師が矢継ぎ早に投げかける英語の質問に、間髪を入れずフルセンテンスで答えていく」という説明に尽きるだろう。

レッスン中、講師はナチュラル・スピードを上回る速さで、英語の質問を2回ずつ繰り返す。そして英語を話しなれない生徒がもたもた答えようとするのを、忍耐強く待って……はくれない。言いよどんでいる生徒を尻目に、講師は答えまでさっさと言ってしまう。生徒は茫然としながらも、講師に促されるままに、答えのセンテンスをなぞって発話する。

このスピードこそ、カランのレッスンの要なのだ。初心者に対しても、ほとんど手加減はされない。質問自体は決して難しいものではなく、講師の質問をよく聞いて、そのフレーズを踏襲して答えればいいだけなのだが、流れるようなスピードに圧倒され、これが最初はまったくできない。

次ページペンですか、それとも鉛筆ですか?も最初はきついが…
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT