富士フイルムが低価格コンデジに訣別宣言 ミラーレス一眼カメラにおける世界シェアを倍増へ

拡大
縮小
X-E2はレンズキットで15万円という価格設定

「低価格コンパクトデジタルカメラ市場の縮小はもはや常識。次の手をどのように打つかが課題だ」――10月18日、富士フイルムの田中弘志取締役は、デジタルカメラの新製品発表会で、このように語り、同社の戦略製品を披露した。

その戦略を一言で表すならば、高級機シフトだ。この日、富士フイルムが発表したのは高級機「Xシリーズ」3機種。1630万画素APS-Cサイズ(23.6ミリ×15.6ミリ)のCMOSセンサーを搭載したレンズ交換式のミラーレス一眼カメラ2機種(11月9日発売の「X-E2」と11月23日発売「X-A1」)、1200万画素の2/3インチのCMOSセンサーを積んだコンパクトカメラの「XQ1」(11月23日発売)だ。

高級機と普及機を投入

画像を拡大
女性をターゲットに新色のレッドが加わった「X-A1」

このうち主役は、ハイアマチュア向け高級機種の「X-E2」(レンズキットの市場想定価格は約15万円)と、普及価格帯の入門機種「X-A1」(レンズキットの市場想定価格は約7万円)だ。

「X-E2」は世界最速0.08秒でピントが合うオートフォーカス機構を搭載。従来機種であるX-E1の進化モデルだ。一方の「X-A1」はレッド、ブラウン、シルバーの鮮やかなボディカラーがウリ。女性のカメラファンをターゲットにしている。

次ページ野心的なシェア目標
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT