「南北首脳会談」、2人の笑顔が炸裂した理由 リベラル派の文大統領らしい作戦

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北朝鮮国営通信社であるKCNAは、金正恩氏は「歴史的」首脳会談に向けて平壌を出発し、「会談では両国間の関係を改善し、朝鮮半島の平和、繁栄、統一を実現するために必要なあらゆる問題について文在寅大統領と腹を割って話し合う」予定であると伝えた。

金正恩氏は首脳会談の数日前、北朝鮮は核実験、長距離ミサイル実験を中止し、知られている唯一の実験場を解体すると述べた。

首脳会談に反対する人々、賛成する人々

文在寅大統領も防弾仕様のセダンに乗り大統領府を出発した。大統領は青瓦台近くで韓国の国旗を降る首脳会談支持者数十人の前で短時間止まって挨拶した。

ソウルにて。南北首脳会談の支持者たち(写真:ロイター)

ソウルの都心部では早朝から、首脳会談に反対する人々、賛成する人々数百人が集まりデモを行った。

北朝鮮が米国の侵略への抑止力として必要だという理由で数十年も守り、開発し、やっと手にした核兵器の武器庫を本当に棄てるつもりがあるのかという点については懐疑的な見方が広がっている。

2人の隣国首脳たちは金曜日遅くに、(板門店声明と呼ばれるようになるかもしれない) 共同声明を出すと思われている。韓国高官によれば、声明では非核化、和平、両国関係の改善に触れられる可能性がある。

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