(第17回)大学1年から読んでもらいたい!~究極の自己分析~

(第17回)大学1年から読んでもらいたい!~究極の自己分析~

福井信英

 これから就職活動を始める人に、「究極の自己分析」の方法を教えたい。残念なことに既に大学4年生になっている人には間に合わないかもしれないが、3年生や院1年生であれば、ぎりぎり間に合う。今からでも遅くない。実践してみて欲しい。

ただ、その前に、少し私自身の話をしようと思う。

 私は大学に入ったら、すぐにでもアルバイトをしたいと思っていた。「働く」ということに強い興味を抱いていたからだ。入学してすぐに、学校近くの居酒屋でアルバイトを始めたが、どうも私は客商売に不向きだったらしい。
 自分では本当に一所懸命働いたつもりだったが、オーダーは忘れるし、間違えるし、客から可愛がられるわけでもないし、どう見ても使えないバイトだった。
 戦力になるかどうか読めなかったのだろう。シフトに呼ばれる回数は徐々に減り、1ヶ月もたたないうちに、呼ばれるのは週1回になり、もの覚えが悪く、不器用な私はいつまでたっても、素人同然の動きしかできなかった。
 そうこうしている内に、後輩達が何人か入り、使えない私はクビになった。
 その時は「バイトってこういうものかな」と思って気付かなかったが、社員や先輩のアルバイトから「いじめ」のようなものも受けたと思う。可愛げがなく、使えない私はいじめの対象になりやすかったのかもしれない。

 その後、引っ越しや警備員のバイトを経て、ある飲食店のオープニングスタッフに応募した。スタートラインが一緒であれば、他人より長時間シフトに入り働くことで「必要とされるバイト」になれるに違いない、という判断からだ。
 このアルバイト先では、実に多くのことを学んだ。物覚えが悪く、不器用な点は変わらなかったが、このお店で必要とされているのは、「シフトの融通の利きやすさ」と「体力」だったので、その点に関して覚悟を決めていた私は、店長や他のアルバイトからも頼りにされるようになった。店長から、ビールの美味しさと、リーダーシップのあり方を学んだ。今も私自身のリーダーシップはこの店長を真似ている部分が多い。

 この店では1年ほど働いたが、大学3年になると、「実際のビジネスに近いことを体験したい!」と思うようになり、今も勤めている「ジョブウェブ」でインターン生として働くことになった。
 ジョブウェブでも数多くの失敗をしたし、先輩からはやはり「頼りないヤツ」と思われていたに違いない。ただ、幸いなことに、諸先輩方が忍耐強く見守ってくれたおかげで、「物覚えの悪さ」や「うっかり」といった欠点を補い、逆に「人を巻き込む力」とか「営業に対しての情熱」とか、自分の強みみたいなものも発見することができた。
 アルバイトという世界ではあるが、私は「居酒屋」→「飲食店」→「ジョブウェブ」と転職を繰り返してはじめて、自分の力を活かし、伸ばしてくれる会社(仕事)に出合ったことになる。

 企業と学生の雇用市場でのマッチングの必要性が声高に叫ばれはじめて、もう何年にもなるが、現在十分なマッチングがはかれているかというと、甚だ疑問であると言わざるを得ない。
  企業の使命が、利益をあげ、存続することである以上、何らかの形で「利益」に貢献できる人材を企業が求めることは当然だし、必要なことだと思う。マッチングが重要なのは、ある企業で利益に貢献できなくとも、別の企業であればおおいに貢献できるという人がたくさんいるからだ(読者であるあなたもきっとそうだ)。僕も、居酒屋では活躍できなかったが、企業向けの営業であれば活躍できている。
 残念ながら現在の採用市場では、「我が社であれば(あるいは、我が社でだけ)活躍できる人材」を探したり、採用したりする努力は十分に行われていない。また、手法も確立されていない。

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