みんな悩んでる!頭痛の種類と撃退する方法 タイプによって薬を飲むタイミングも違う

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片頭痛は、男性より女性のほうが圧倒的に多く悩まされています。その理由は、片頭痛と女性ホルモンが密接に関係していることにあります。片頭痛がなぜ起こるかというと、様々な要因から脳の血管が広がり、脳内の三叉神経が圧迫されるから。その要因の一つに、セロトニンの分泌量が急激に増えたり減ったりすることがあります。セロトニンは女性ホルモンのエストロゲン分泌量に合わせて増減する傾向がありますから、男性に比べて女性のほうが片頭痛が発生しやすくなる、というわけです。またダイエットやストレスで女性ホルモンのバランスが乱れるとセロトニンの分泌量も乱れますから、それによっても頭痛が起こりやすくなります。見方を変えれば、頭痛は体の変化を伝える大事なサインである、と言ってもいいでしょう。

薬を飲むといいタイミング

頭痛薬は飲むタイミングによって効き方が大きく違ってきます。緊張型頭痛の人は、痛み始めたらすぐ飲むのがオススメ。一方、タイミングが難しいのが片頭痛。痛みがひどくなってから飲むと、吐いてしまうことも。ポイントは、痛みの予兆が現れたところで飲むことです。片頭痛の予兆は、異常な肩こりや生あくび、トイレの回数が減る、何となく体がむくむ、といった現れ方をします。このタイミングで飲むと、頭痛薬の効きも良くなるでしょう。

緊張型頭痛の人はストレス対策をしっかりと

でも薬で抑える前に、そもそも頭痛を起こさない生活を心がけたいもの。そこで頭痛の原因を知り、できる限りの対策をとっていきましょう。

まず緊張型頭痛ですが、これはストレスが大きな要因になっています。ストレスで側頭部や首、背中の筋肉が硬直すると、血行が悪化し、老廃物が大量に排出され神経を刺激します。これが緊張型頭痛のメカニズム。ですから頭痛を引き起こさないようにするには、ストレス対策が必須となります。仕事の合間にコーヒーを飲んだり、ちょっとした会話を楽しんだりと、できるだけリラックスできる時間を設けるようにしてください。

雨の日、寒暖差の大きい日は要注意!

一方の片頭痛は、脳内の血管が広がることで三叉神経が刺激され痛みが引き起こされます。では、血管を広げてしまう代表的な環境や行動は何かというと……。

その一つが天気。とくに雨の日は要注意です。気圧が低いと体中の血管が広がってむくみやすくなりますが、この現象は脳の血管内でも起こっています。雨の日は気圧が低いですから、普通にしていても片頭痛が起こりやすくなるということ。デートや責任のある仕事など、大切な用事はあまり入れないようにしたほうが賢明かもしれません。さらに急激な温度差も血管を広げる作用がありますから、春や秋のように朝晩の温度差が大きい時期も要注意。羽織るものを持ち歩くなど、体温変化に対応できるようにしておくことがオススメです。

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