ストーカー惨殺事件は、警察のミスによる人災

何度、女性が殺されなければならないのか

被害者をたらいまわしにする警察の体質

先日、痛ましい事件が発生して、まだ高校生である鈴木沙彩さんがストーカーに惨殺された。若干18歳にして命を落とした鈴木さんの冥福を、心よりお祈り申し上げたい。

それにしても果たして何回同じような事件が発生するのだろう。一定の確率で頭のおかしいストーカーは発生するのでその発生自体は防げないのだが、今回のように、“警察に相談したのに警察が動かずに結局殺される”という事件が果てしなく繰り返されるのは防げたはずだ。これはストーカーによる惨殺のみならず、警察の不作為による人災ともいえるだろう。

鈴木さんは惨殺される前も、担当教師を通じ、警察にストーカー被害を相談していたという。これに対し「三鷹署に相談すれば」などとたらいまわしにされていた様子がうかがい知れる。私もその昔、日本の警察に相談したことがあるのだが、「その事件の管轄エリアはうちじゃないので・・・」と、緊急を要する事件でもとにかく「管轄はあちら」と、何かとたらいまわしにして働きたがらなかった様子を、鮮明に覚えている。

最初に鈴木さんから相談を受けた杉並署は、三鷹署に回す以外に緊急措置をとれなかったのだろうか。杉並署は三鷹署に、鈴木さんの相談内容の取り次ぎすらしていなかったのは、今まで繰り返されてきたストーカー相談と初動ミスによる殺人事件の教訓が、何ら活かされていないことを示している。

守ってもらえなかった高校生の無念

被害者の鈴木さんが惨殺された当日、相談された警官がやったことはなんとそのストーカーに電話をして、三回かけたがつながらず、なんと留守番電話に警察としてメッセージを残したという。こんな中途半端な介入では、犯人が激高して過激行為に走る可能性が十分考えられるが、それに対し警視庁生活安全総務課の山口寛峰課長は、記者団の取材に「警察の対応が十分だったかは、時間はかかるが事実確認をしていきたい」などと極めて呑気な説明をしている。

この鈴木さんのケースでは数日前に”殺す“という脅迫のメールが送られており、その時点で相談を受けた学校の教師も、教え子に迫る危険から守ってあげることはできなかったのだろうか。

この手の殺人事件が何度も何度も繰り返し報道されているだけに、あと何人いたいけな女性が犠牲になれば警察が本当に変わるのか、納税者として警察の働きに不安と怒りを感じている人は多いはずだ。

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