「マイクロマネジメント上司」の実態と対策 パワポ資料は2ミリ単位で口を出す

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しかし、頭を抱えていても息をしていても家賃は発生するのです。地主が憎い。もうこんな会社辞めたいと思っても、ここで会社を辞めてしまったら、お賃金がもらえず、家賃も払えない……。

そもそも、そんなポンポン会社辞めてたら自分の将来設計が滅茶苦茶になってしまう……。そんな不安が私の頭の中をよぎります。

不安……? 

ここで私は思いつきました。

もしかして、この上司……ものすごく不安症なんじゃないのか……?

上司は不安症?

マイクロマネジメントおじさんは、私だけでなくチームメンバー全員に対してマイクロマネジメントを行っていました。特に、彼より上役が出席する会議などではその傾向が顕著でした。

上役が出席する会議があれば、その会議の前にチームだけで打ち合わせを行い、何を話すかまで事前に決定してから、実際の会議にのぞむという徹底ぶりでした。

そうなのです。彼は上司の目をひじょーーーーーーに恐れているのでした。

確かに外資系は業績主義で、パフォーマンスが少しでも落ちればマネジャークラスであってもクビになってしまうことが多々あります。

そんなふうにならないためには、チームとしてのパフォーマンスを一定水準以上に保つ必要があります。その方法として彼はマイクロマネジメントを採用していたのです。

つまりは、一応仕事はできる彼の言っているとおりに部下が行動すれば、チームは一定の水準を満たせます。そこに部下の自由裁量など存在しません。

部下のやることなすこと口を出してくるということは、まったく部下の仕事を信用していないということです。

次ページ上司の思考を先回りして信頼感を増やす
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