世界の自動車市場、成長の限界はどこなのか 先進国と新興国「1人当たり台数」で読み解く

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環境やエネルギーの問題はあるがまだまだ拡大の余地もある(写真:Alfribeiro/iStock)

乗用車保有台数に関する「神の見えざる手」とは

昨年(2017年)、日本の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支(通関ベース、財務省調べ)は2兆9910億円と2年連続で貿易黒字となった。食料や原油・液化天然ガスなどの資源を輸入に頼る日本にとって、工業製品の輸出は経済の生命線。その中でも稼ぎ頭であり、国際的な競争力を保っているのが自動車産業だ。

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ただ、日本の自動車産業を取り巻く状況は大きく変化している。東洋経済オンラインが3月5日配信の「トヨタがEVシフトに見せる尋常ならぬ危機感」でも指摘したように電動化や自動運転、IT化などの大きな波に対応できなければ、この先も競争力を保てる保証はない。

日本の自動車産業は国内外でどれだけ維持・発展できるのだろうか。世界の自動車市場がどこまで成長できるかは、重要な判断材料だ。

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