菊池桃子が40歳からの学び直しで得た気づき 「知ることすべてが学び」、母校で客員教授に

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――勉強時間は、どう確保していましたか?

芸能活動と子育てをしながら大学院に通っていたので、勉強時間について「1日何時間」と決めるのは難しかったです。

そこで30分を1単位として、1日最低2単位を勉強時間に充てるようにしました。朝と夜に1単位ずつだったり、朝に2単位だったり。1単位しかこなせなかったら、次の日に3単位こなしたりもしました。1週間ごとに計画を立てて、なるべく前倒しで単位を消化するようにしていました。息子の通っていた小学校が1モジュール15分にしていることが、ヒントになったのです。

どうしてもモチベーションが下がりそうになったときは、勉強を頑張る約束を娘としたことを思い出すようにしました。誰かに向けて宣言をすると、頑張れるものですね。

いつでも学び直すチャンスがある

――何を学べばよいかわからず、悩む人が多いです。

何かでつまずいた、困った、窮地に立たされたというときに「学びたい」と思うケースが多いのではないでしょうか。何を学べばよいかわからないという人は、今の人生が順調であるともいえます。

ただ、いつでも学び直すチャンスがあるということは知っておくべきです。大学や大学院の特別聴講や、資格スクールのお試しキャンペーンなど、社会人が学べる場はたくさんあります。「学びだ、学びだ」とかしこまらずに、まずはやってみる。やってみてダメだったら、また今の場所に戻ればよいのです。

――今の目標を教えてください。

ドラマでも舞台でも映画でもよいのですが、65歳になったらこんな役をやりたいというハッキリしたイメージがあるのです。誰かに先にやられたら困るので手の内は明かせませんが(笑)。今はひたすらインプットする期間だと思っています。自分が知らないことを知るのは楽しい。まだまだ知らないことはたくさんあるはず。一生涯、自分の好奇心と向き合いたいです。

『週刊東洋経済』2月24日号(2月19日発売)の特集は「ライフ・シフト 学び直し編」です。
中山 一貴 東洋経済 記者

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なかやま かずき / Kazuki Nakayama

趣味はTwitter(@overk0823)。1991年生まれ。東京外国語大学中国語専攻卒。在学中に北京師範大学文学部へ留学。2015年、東洋経済新報社に入社。食品・小売り業界の担当記者や『会社四季報 業界地図』編集長、『週刊東洋経済』編集部、『会社四季報』編集部、「会社四季報オンライン」編集部、『米国会社四季報』編集長などを経て2023年10月から東洋経済編集部(マーケティング担当、編集者)。「財新・東洋経済スタジオ」スタッフを兼任。

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