40歳で結婚した女性が最後に残した「条件」

人生の折り返し地点で結婚するならどんな人

ちょっと失礼な言い方かもしれないが、蓼食う虫も好き好きなのだ。良明さんは女性とのコミュニケーションが上手だとは言えず、外見にも気を遣っていない。ただし、そのことを自覚しており、「自分でもいいという女性とならば結婚したい。自分から断ることはない」という謙虚な態度を明確にしていた。婚活に疲れていた明美さんは、駆け引きをする必要がないことに深い安心感を覚えたと振り返る。晩婚さんには刺激よりも安心が重要なのかもしれない。

結婚までには小さなハードルもあった。良明さんの父親が「孫が欲しい」という理由から明美さんの年齢に難色を示したのだ。これには良明さんが反論した。

「僕は糖尿病。だから、子作りは僕のほうがむしろ問題を抱えている」

明美さんはちょっと複雑な気持ちになりつつも、身を挺してかばってくれた良明さんと一緒に歩んでいくことを決めた。今のところ2人の間には子どもができていない。明美さんは「いてもいなくてもどちらでもいい」ので高度な不妊治療を受けるつもりはないが、良明さんは子どもを希望している。

不妊治療のこと以外は新婚生活は順調だ。生活費は良明さんが明美さんの倍近く負担してくれる。経済面と精神面の安定度が格段に増したと明美さんは感じている。なお、生活面に関しては良明さんのほうが劇的に改善した。

「独身時代の彼は外食ばかりで、掃除や洗濯もいい加減でした。経営しているお店のことが心配みたいで、年中無休でお店に出ていたんです。でも、結婚してからは日曜日はほかの人にお店を任せて体を休めるようになりました。一緒においしいものを食べて、銭湯に行き、マッサージを受けるのが定番のデートコースです(笑)」

自分が求めているのはどんな人なのか

良明さんの外見が好みではないことについては「お互いにいい歳なんだから、(ルックスは)もういいでしょ」と笑い飛ばす明美さん。ただし、「自由に生き生きと働いている面白い人」という条件は大事に、支え合えるパートナーが欲しいと思って行動した。その成果が現在の穏やかな暮らしである。

結婚はゴールではなくスタートだ。独身時代から生活は激変し、しかもそれがずっと続く。だからこそ、一緒にいると安心と喜びをしみじみと感じるような結婚相手であってほしい。

自分が本当に求めているのはどんな人なのか。どんな人ではないのか。簡単なようで、答えるまでにいくつかの人生経験が必要だったりする。いろんな人と出会い、時には傷つきながら、その答えを探していくのだと思う。

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