25歳前後で「早婚する女子」たちの実態と本音 未婚化、晩婚化の中で生まれる「新しい潮流」

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「この人と結婚しようと思えたのは、私に新しい価値観を与えてくれるから。結婚前からけんかはしょっちゅうするけど、本気で言いたいことを言ってくれる。同棲していたときにも、けんかをして私が家を出ることもありました。でも結局彼と、ずっと一緒にいます。お互いの価値観をぶつけ合って高め合っていける仲だと思ったので結婚に至りました」

結婚する際、現在の夫の収入は視野に入れていたそうだ。「やっぱり、おカネは気にしましたね。口座を共有していないので詳しくは知らないですが、夫が大丈夫だというので信頼しています」。

今の生活は、「家事負担は大体私が7で夫が3。夫は私に専業主婦になってほしいようですが、私はそれが嫌で、家庭と仕事の両立を考えています。こちらの意思は尊重してくれますが、“家事は女がやること”という価値観が夫にはありますね。たとえば、夫は平日早く帰ってきてほしいそうですが、私はバリバリ仕事がしたいので夜まで会社にいたい。家庭と仕事に対する価値観は世代間ギャップを感じます」。

Cさんの周りでも、10歳ほど年上の男性と早婚した女子は多いそうだが、もしかしたら同じような価値観の違いで悩んでいるかもしれない。

出産のことはどのように考えているのか。「今はまだ仕事に夢中で、具体的なイメージはできていないですが、産むことになったら考えていきたいと思います」。

家庭での仕事の話については、「お互いやっている仕事が違うので、新しい発見がたくさんありますし、仕事に対するスタンスを尊重しているので、仕事の話をするのは楽しい。よく感じるのは、野心は私のほうがあるということ。夫は経験値が高いからか、おカネがすべてじゃないというような価値観を持っているんですけど、私はまだバリバリ働きたい」。

Cさん夫婦の休日の過ごし方についても聞いてみた。

「休日はよく旅行に行きます。国内よりも、国外が多いかな。2日くらいの休みでも行っちゃいます。最近は、結婚式の計画を練っています」とのこと。

Cさんもよくホームパーティをするという。

「今の仕事仲間や、大学時代のバイトの友人を呼んだり、いろんな人を呼びます。よく話題にするのは仕事のこと。女性でどうすれば年収2000万稼げるのかを本気で考えたりします(笑)。夫は料理作るのがうまいし、装飾もするので結構盛り上がります」

キャリア重視の早婚女子の結婚生活に、ホームパーティはよくある風景なのか。ぶつかることはあるようだが、旦那様の話をするときのCさんは笑顔で、お互いを尊敬し合う2人の関係が目に浮かんだ。

周囲のママは30~40代ばかりだけれど…

【早婚女子・対象者4】

Dさんは現在28歳。都内の私立大学を卒業後、インフラ関係の会社に就職。朗らかで笑顔が素敵な女性だ。24歳で結婚し、現在は都内で夫と子どもの3人で暮らしている。

Dさんは「女の子なら結婚するものと思っており、自分の親と同じように漠然と20代で結婚・出産をするのかなと思っていた」と言い、結婚に対して幸せなイメージを持っていたそうだ。

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