「知覚過敏」今さら聞けない原因と治療の基本 「歯がしみる」日本人の4人に1人が悩む

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(7)ホワイトニング

歯を白くするホワイトニングの薬剤でも施術中に知覚過敏を起こすことがあります。

(8)歯の欠損

歯をぶつけたりすることが原因で歯が欠けるとその部分からしみることがよくあります。

知覚過敏の治療法

知覚過敏の治療法としては、原因別に次のような方法が挙げられます。

歯茎下がりが原因の場合

まずは歯ブラシでゴシゴシ力任せに磨かないようにしてみましょう。優しく磨くだけで改善してくることもあります。また、知覚過敏用の歯磨き粉も効果がある場合が多いので試してみると良いでしょう。なかなか改善しない場合には、歯科医院で知覚過敏用のしみ止めの薬を塗ってもらったり、材料でコーティングしてもらったりする方法もあります。

歯ぎしりや食いしばりが原因の場合

自分でコントロールが不可能な歯ぎしりの場合には、歯科医院で就寝時にはめるマウスピースを作ってもらい、歯へのダメージを防ぐようにしましょう。くさび状欠損ができていてしみている場合には、樹脂の材料をその部分に詰めてもらうことでしみなくなります。

虫歯の治療、ホワイトニングが原因の場合

虫歯治療後の知覚過敏は治ることが多いので、あまり刺激しないようにして様子を見てみましょう。だんだん痛くなる場合には神経が弱っている可能性があるため、歯医者さんに相談しましょう。ホワイトニングの場合も一時的ですので様子を見ましょう。

歯が欠けてしまった場合

歯が欠けてしみている場合には、虫歯に発展するのを防ぐためにも詰め物をしてもらいましょう。

歯がしみる原因はさまざまですが、歯がしみてすぐに「知覚過敏だ」と決めつけるのはよくありません。虫歯が原因の場合もあるので、しみる症状が出てきた場合には一度、歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

小林 保行 歯科医師/キーデンタルクリニック院長

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こばやし やすゆき / Yasuyuki Kobayashi

2004年東京歯科大学歯学部卒業、表参道の総合歯科医院に勤務。2006年市谷の歯科医院にて副院長として勤務。2008年に赤坂見附駅から徒歩1分の場所にキーデンタルクリニックを開院しました。開院以来、「確かな技術で納得の治療を」モットーに、あごや歯の場所を細かく分析をし、歯だけでなく口回りを総合的に診断。現在はムシバラボというサイトを立ち上げ、歯や口周りの情報を発信。主な資格はDHA岩田セミナー認定医、総合治療セミナー「一の会」認定医、クリアアライナー矯正認定医、日本顎咬合学会所属、日本インプラント学会所属、消防庁認定、救命技能講師修了。

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