シーン別「長男・長女」との上手な付き合い方 人間関係がスムーズになる「うまれ順」分析

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長子との付き合い方は「親しき仲にも礼儀あり」を忘れずに。"きちんと"お礼を伝えましょう。

親の期待を背負い、弟や妹を導くリーダーとして振る舞ってきた長子は、責任感も人一倍。何事にも"ちゃんとしたい"という思いが骨の髄までしみこんでいます。

同時に相手にも"ちゃんとしてほしい"という思いが強いのが特徴。面倒見がよく、仕切りたがる反面、相手からのお礼がないと途端に態度が豹変。「いったいどういうことなのか」と問いただしたり、怒りを表明するケースが少なくありません。

その背景には「他人に何かを頼み、お世話になったらしっかりお礼を言うべき」という"常識""正義"があります。どんなに親しい間柄でも、なぁなぁにはしたくないわけです。

ルールや原則を重んじる傾向も見られ、その姿勢は友達同士の飲み会からデートまで幅広く適用されます。

さらに、誇り高い長子はいじられるのが苦手。周囲は親愛の情を示したつもりでも「バカにしてるの?」と不機嫌になりかねません。むしろ、長子に対しては、多少他人行儀だと感じるほど敬意を払って付き合うほうが、仲良くなりやすいでしょう。

長子にはこのひと言でうまくいく!!

1 褒めるとき:ありがとう

長子が最も欲しがる褒め言葉、それは「ありがとう」のひと言です。「仕事できるね」「すごいね」など、すばらしさを褒めたたえられてうれしくないわけではありませんが、もともと自尊心が高いので、本音を言えば「まあ、そうだよね」ぐらいの気持ち。むしろ、「ありがとう」「助かったよ」「うれしいです」と言われたほうが、「うむ、苦しゅうない」と喜べるのです。どんなことでも、無理にでも感謝の気持ちに変換してみましょう。

2 しかるとき:しっかりしなさい

子どもの頃からしつこく親に「しっかりしなさい」と言われ続けてきた長子たち。うんざりかと思いきや、「『しっかりしろ』と言われると、気持ちがシャッキリする」とのこと。きまじめで、しっかりす"べき"と思っている人たちには、これぐらいのハッパをかけて責任感に訴えるといいでしょう。逆に、遠回しにしかるのは逆効果。「言いたいことがあるならはっきり言ってほしい」「結局、何が言いたいの?」と論戦をふっかけられかねません。

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