「内定なき大学4年生」が今からできる2つの事 まずは自分を否定するのをやめてみる

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一方、自分に合った求人を見つけるには、強みをもとに考えることが大切です。今ある求人と自分の強みを見比べ、「この環境なら強みを生かして働けるのではないか」や、逆に「どんな環境ならばストレスなく強みを発揮できるのか」ということを考えてみましょう。

ただし、この時期に募集のある職種は、採用活動が解禁となった10カ月前と比べ、やや限定されているという現実も踏まえる必要があります。この時期でも積極的に募集を行っている職種は、「接客・販売」「営業」「システムエンジニア・プログラマー」「施工管理」といったところ。しかし、「自分にはモノやサービスを売りつけたりはできない。だから営業は無理」といった思い込みがあると、それだけで選択肢を狭めてしまうことになります。

営業職にネガティブな印象を持っている学生は、取引実績のない客先に出向いて、「うちの商品買ってください!」というような、「新規の飛び込み営業」のイメージしかできていない人が多いようです。が、営業と一口にいっても、会社にかかってきた電話に応対する営業や、すでに取引のある顧客回りが中心の営業もけっこうあります。各社の営業の内容を確認し、本当に自分にはできない仕事なのかどうか、検討してみましょう。

販売職も仕事場は店舗だけではない

「イメージ先行」という点では、事務職志望の女子学生にも、同じようなことが言えます。志望理由として「結婚しても長く続けられそうだから」と、事務職を考える女子学生は少なくありません。しかし、システムエンジニアの需要が大きいことや、事務職でも営業経験があるほうが転職市場で比較的有利だということは、学生にはあまり知られていません。

スーパーやドラッグストアなどの店舗系販売の仕事も選択肢にあるでしょうか。これらの仕事では、最初の配属こそ販売職ということがほとんどですが、キャリアが上がるにつれ、本部の事務系部門で働けるルートも一定数存在します。さらにマーケティングや総務、企画などの部署に異動できることもあります。

固定概念を捨て、長期的な視点で情報を集めることによって、選択肢が広がり、納得感のあるマッチングにつなげることができます。

この時期に活動をしている学生は、面接に落ち続けてしまったために、不安になっていたり、面接の経験が少ないことによって過度に緊張していたりします。

そんなときは自分の状況にあった選考をしている企業を見つけることも重要です。この時期になると、学生を育てたいという思いから、面接の振り返りを、ていねいにフィードバックする企業が増えてきます。

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