邦画も作るワーナー映画の神髄とは 

ウィリアム・アイアトン日本法人社長に聞く

1992年に公開され、第65回アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ4部門を受賞したクリント・イーストウッド監督・主演の西部劇を、李相日監督が日本に翻案した映画『許されざる者』が全国で公開中だ。主人公の釜田十兵衛は、イーストウッド監督と『硫黄島からの手紙』でタッグを組んだ俳優の渡辺謙が務める。

この作品の製作・配給を務めるのは、洋画メジャーとして知られるワーナー・ブラザース映画だ。実は同社は早くからローカル・プロダクションと呼ばれる邦画制作に力を入れている。ローカル・プロダクションとは、外資系映画会社の支社が、現地のスタッフ・キャストを起用して、それぞれの土地を舞台とした映画を制作するシステムのこと。日本だけでなく、ヨーロッパなどでも積極的に行われている。このシステムによって最終興行収入30億円を記録した『るろうに剣心』などのヒット作も誕生している。

従来の邦画制作スタイルに加えて、ハリウッドスタイルを取り入れたワーナー・ブラザース映画のビジネスモデルは、邦高洋低と言われる日本の映画市場において、異彩を放っている。そこで今回は日本法人の代表取締役社長であるウィリアム・アイアトン氏に、ローカル・プロダクションを含めた同社の戦略、および最新作『許されざる者』について話を聞いた。

本社からは「大事に扱ってくれないと困る」と

――クリント・イーストウッドの『許されざる者』が日本で再生されることになった経緯は?

監督の李相日さんからお話があったのが始まりです。イーストウッドさんとは『硫黄島からの手紙』でかかわりがあったので、本社からは彼に直接聞いてくれと言われた。それで問い合わせたところ、気持ちよく許可していただけました。

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