1月、たった10分でやれる「年間25万円節約法」 気が向いたときに、レシートを「眺める」だけ

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いろいろな方とおカネの話をしていると、おカネの使い方が上手になるには、いくつかのステップがあると感じています。おカネの情報に敏感で、かつ浪費をうまく抑えられる人は、むしろ徹底的にキャッシュレス化をしていて、JCBの調査結果にうなずけるところもあります。

一方で、おカネとの付き合いを苦手だと思っている人は、確かにカードだとおカネを使いすぎてしまうようで、2割増しになるかもしれないという情報にも信憑性を感じます。

では、本当に貯まるのはどちらなのでしょうか。いくつかのステップがあると書きましたが、私は、最終的には「現金でもカードでも消費行動が変わらない」ことを目指していきたいと考えていますが、おカネの管理に苦手意識がある人は、まずは現金でトレーニングを積むという選択もありそうです。

現金派はレシートを味方につけて分析する

さて、では、現金でトレーニングを積むとして、具体的にはどんなことをすれば、おカネは貯まるでしょうか。

前回の記事では、「家計簿アプリを使うと、キャッシュレス化できて管理もしやすい」とお伝えしました。現金派でも、もちろん家計簿アプリで記録することも有効ですが、アナログ的に「レシートを徹底的に使いこなす」ということでも家計分析が可能です。

まず、試していただきたいのは、「とにかくレシートを捨てない」というシンプルなルールです。レシートを捨てないだけで、捨てていた頃より、うんとおカネに意識が向くようになります。そのうえで、以下の3つの点に注意をしてみてください。

(1)まずは「物理的な量」で自分の消費を感じる

最初は、ためたレシートは、ただ専用の箱やクリアファイルなどにストックしていくだけで大丈夫です。毎晩家に帰ったら、あるいは週末にまとめてレシートを取り出してよけるだけで大丈夫です。

お財布に入れたままだと、お札とレシートの見分けがつかなくなりますし、ぱんぱんになったお財布を見ると、ついレシートを捨てたくなってしまうため、箱かクリアファイルを用意したほうがいいでしょう。

レシートを捨てずにためてみると、その量が膨大なことに気がつきます。たまったレシートのカサや、長さから、「自分はこんなにも消費をしているのだな」と実感できます。

これだけでも、レシートを捨てていた頃から比べると、大きく一歩前進です。

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