河野外相、慰安婦問題巡る韓国の姿勢に抗議 日韓合意の追加措置は「受け入れられず」

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 1月9日、河野太郎外相(写真)は午後、韓国政府が従軍慰安婦問題を巡る日韓合意について新たな姿勢を発表したことを受け、日本の追加措置は受け入れられないと非難した。写真はアンカラで昨年12月撮影(2018年 ロイター/Umit Bektas)

[東京 9日 ロイター] - 河野太郎外相は9日午後、韓国政府が従軍慰安婦問題を巡る日韓合意について新たな姿勢を発表したことを受け、日本の追加措置は受け入れられないと非難した。その上で、韓国側に抗議する考えを明らかにした。

韓国の康京和外相はこの日、2015年の日韓合意に対する新たな姿勢を発表。康外相は日本に再交渉を求めないとする一方で、「日本が国際基準に基づいて真実を認め、元慰安婦らが名誉と尊厳を回復し心の傷を癒やすための努力を継続するよう望む」と述べた。

河野外相はこれを受け、東京の外務省内で記者団に対し、「2015年の合意で慰安婦問題は最終的かつ不可逆的な解決だと確認した」と改めて指摘。「韓国側が日本にさらなる措置を求めるのは全く受け入れられない」と語った。

さらに河野外相は、韓国側に直ちに抗議するとした上で、「韓国が合意を着実に実施することを引き続き求めていく」と述べた。

韓国は同日、北朝鮮と南北高官級会談も実施。河野外相は、南北会談の内容とあわせ、日韓合意に関する発表について韓国側に説明を求める考えを示した。

(久保信博※)

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