「大人のインターンシップ」は実際に効果ある 転職から育児・介護後の職場復帰も面倒見

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社会人やシニア層などを対象にしたものも登場。インターンシップは学生だけのものではない (写真:EKAKI / PIXTA)

高いスキルを持ちながら、出産や介護、ご主人の海外赴任などで離職した女性の方。数カ月、試しに働いたうえで、再び就職することを検討してみませんか――。日本マイクロソフトは、2018年2月から、そんな“リターンシッププログラム”を始めると発表した。

一言で言えば、これは、職場復帰を目指す女性向けのインターンシッププログラム。対象は冒頭で述べた理由をはじめ、さまざまな事情で再就職していない女性。ブランクの年数や理由は問わないが、IT業界か他業界で、テクノロジー関連の仕事をしていた経験を持っているのが条件だ。

インターンシップといっても、内容は就業体験というより、社員の仕事に限りなく近い。期間は3カ月~6カ月。時間は相談の上だが、基本はフルタイムで、一部、テレワークの活用なども視野に入れている。

日本マイクロソフトは埋もれた女性を発掘

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募集職種は、営業やサポートエンジニア、データアナリストなど。1カ月程度のトレーニングなどを行った後は、徐々に仕事のレベルを上げていき、人によっては配属された部署の仕事を一部任せるという。「正社員のサポートではなく、1人のプロとして採用する。面接も3回行う」(執行役員人事本部長の杉田勝好氏)。高度な仕事を任せるので、報酬も支払う。月給は仕事内容によるが、25万~45万円程度という。

このプログラムを始めた目的は、有能な女性人材を発掘することだ。プログラムの終了後は、正社員への登用が検討される。「クリエイティブなアイデアを生み出すには、ダイバーシティ(多様性)が必要。すでに障がい者雇用は取り組んでいるが、女性はまだまだ少ない」(杉田氏)。

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