ひ弱なエリートと違う「タフな」学生の育ち方 僕の果てない夢を「笑いたければ笑え」の真意

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鬼木 私は1年生の時に学生寮に入っていたのですが、他のGCPのメンバーと部屋に集まって一緒に勉強するなどして支えあうことができました。また、先生方もいつも学生を気にかけていてくださいます。そのうち授

西浦昭雄
/創価大学教務部長、経済学部教授、GCPディレクター

業でも英語で臆せず話せるように。英語のテストなどでも目に見える結果を出せたことが嬉しくて、さらに頑張ることができました。

西浦 GCPの授業は決して楽ではありませんが、複数の教員が一人の学生を見るなど、学生へのサポートに力を入れています。集中プログラムを修了した3~4年生の先輩が受講中の1~2年生をフォローする、ステューデントアシスタント制度もできました。これからも、支援体制をさらに充実させていきます。

 

プログラムゼミで身につく論理的思考力と問題解決力

――GCPの特徴的な授業の一つに、グループワークで社会問題に取り組む「プログラムゼミ」があります。そこではどのような学びがありましたか。

中村 いま僕が研究しているのは生物海洋学。研究には論理的思考力が欠かせませんが、その土台をつくってくれたのはGCPのプログラムゼミでした。

鬼木生子
/GCP3期生。日本アイ・ビー・エムに勤務し、担当するコンサルティング業務に日々奮闘している

鬼木 プログラムゼミは、1年生の春に行われるフィリピン研修と連携しています。フィリピン研修では現地の社会問題についてフィールド調査を行い、解決策を現地の大学でプレゼンテーションします。1年生のときにこのような機会を持てて、本当にいい経験になりました。
 私は今、日本アイ・ビー・エムでコンサルティング業務についています。プログラムゼミで毎回新しいテーマに取り組み、未知の分野についてどのようにアプローチすればいいのかを学んできたので、どのような領域でもチャレンジしていけると思います。プログラムゼミで身に付けた問題解決力は、今後さまざまな場面で生かせると期待しています。

プログラムゼミは、セメスター(学期)ごとに、ふさわしいテーマに沿って行われる

強烈な「アウェー体験」が人を育てる

――最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

中村現在、籍を置いている大学院はとてもレベルが高く、英語力や論理的思考力などのスキル面で頭一つ抜け出すのは簡単ではないと実感しています。ただ、志の部分ではGCP出身の強みが生きています。大学院で僕が夢を語ると笑われてしまうこともありますが、GCPの仲間は情熱的で、昔も今も真剣に話を聞いてくれる。お互いに励まし合える仲間ができたことは、僕の一生の財産。GCPの後輩にも、志を語り合える仲間を見つけてほしいですね。

鬼木 学生の頃、「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」など複数の国際会議に日本代表として参加する機会を得ました。同世代の若者が集う国際会議は刺激的で、そこで知り合った人たちとは今でもSNSを通じて情報交換しています。こうした舞台に立てたのも、GCPが背中を押してくれたからだと感謝しています。自分では想像もしていなかったような力を身に付け、貴重な経験を積めることもGCPの魅力の一つです。

西浦 GCPの学生によく伝えているのは「ひ弱なエリートになるな」ということ。国際社会で活躍できるのは、タフで打たれ強い人材です。GCPでは、早い段階から国際会議や内閣府の青年国際交流事業に学生を送り出して、積極的にアウェー体験を積ませます。私たちは、そういった経験を通して成長したいという意欲的な学生をこれからも応援していきます。