できる人は「学びを働く」につなげている

明治大学発の情報サイト「meiji.net」とは?

できるビジネスパーソンたちは新聞・雑誌、書籍、ウェブからの情報源を駆使して「学びを働く」につなげていることをご存じだろうか。実は、そうした情報源の中で、今注目されているのが、明治大学が社会人向けに情報発信している情報サイト「Meiji.net」だ。明治大学の研究者たちの「知の情報発信」として、2013年からスタート。様々な研究分野の専門家たちが幅広い知見を通して、専門的な情報を社会に向け提言し続けている。

できるビジネスパーソンは「学びを働く」につなげている

あの人はなぜ成功できたのか――。ビジネスで成功したり、会社で出世したりする人たちを見ていると、最初から能力やセンス、やる気があったり、幸運だから成功した“特別な人”だと思うかもしれない。“凡人の私”は、どんなに努力しても無理なのではないのか。そう思うときがあるビジネスパーソンも決して少なくないだろう。

だが、実は成功者たちの日常を調べていくと、ある共通点が浮かび上がってくる。成功した人に共通して言えることは、それぞれが大変な勉強家であることだ。

ビジネス書を書き込みでページが真っ黒になるくらいまで読み込んでいる人、新聞や雑誌を読むときも、赤ペン片手に気になった記事に熱心に線を引っ張っている人、メモやノートを片時も離さない人……。

成功者たちは、成功する前、そして成功した後も、限りある1日の時間の中から、仕事をしながら、数時間、いや数十分でも時間を捻出して、ずっと勉強し続けているのだ。

ただ、ここで言う勉強とは、受験勉強のようなものではない。自分で決めた目的を果たすために、1日ごとに優先順位を決めて社内外で情報を集め、何度も実践し、調べ、足りない部分をまた補強していくことを繰り返す方法なのだ。実はできるビジネスパーソンたちは新聞・雑誌、書籍、ウェブからの情報源を駆使して「学びを働く」につなげているのだ。

国内初の大学発のオウンドメディア

そうした情報源の中で、今注目されているのが、明治大学が社会人向けに発信している情報サイト「Meiji.net」だ。明治大学の研究者たちの「知の情報発信」として、2013年からスタート。様々な研究分野の専門家たちが幅広い知見を通して、専門的な情報を社会に向け提言し続けている。

明治大学 副学長 情報コミュニケーション学部教授 牛尾奈緒美

このMeiji.netを統括する明治大学副学長(広報担当)で情報コミュニケーション学部教授である牛尾奈緒美氏が、その目的について次のように語る。

「明治大学には多数の学部に様々な分野の研究者たちがおり、日夜最先端で様々な研究を生み出しています。ただ、これまで研究者発の“知”は学会などの閉ざされたコミュニティーで議論されることが多かった。我々は、こうした知を広く社会の発展のために寄与できるように情報発信したい。それも大学自ら積極的に発信し、世の中の疑問を解いていく。それが社会的貢献を果たすために重要であり、明治大学が社会で存在する意義を高めていくことにつながっていくと考えたのです」

これまでの大学サイトといえば、学内向けやOB・OG向けが多かったが、明治大学ではMeiji.netを社会人向けのオウンドメディアとして13年にスタートさせた。他の大学に先駆けた大学研究者発の情報サイトであり、国内では初となる試みだという。

「ネット上では情報を得るために、検索サイトにキーワードを入れると、様々な社会の関心事が見えてきます。ただ、たまたま行き着いた情報が出所不明のものであれば、情報としては使えません。その点、Meiji.netの情報は明治大学の研究者たちが情報発信するという信頼性を伴ったものとなっています。Meiji.netでビジネスのヒントを得たり、最先端の知見を得ることで、ビジネスパーソンたちの“知”を深めることができればと思っています」

信頼性の高い情報をビジネスに活かす

では、どういった内容が情報発信されているのだろうか。Meiji.netではニュースサイトのようにカテゴリー分けがされており、読者が読みやすいよう工夫がなされている。

既存の大学のウェブサイトとは一線を画し、カテゴリごとに分かれていたり時事キーワードタグがあるなどユーザーにとって読みやすい情報サイトとなっている

また、明治大学には約3000人の教員がいるため、発信する情報も多様だ。例えば、マスコミで売れっ子の経済学者である政治経済学部准教授の飯田泰之氏による記事「人口減少は経済成長を促す要因にもなりうる」や、ジャーナリストで国際日本学部教授でもある蟹瀬誠一氏による記事「暴走するのは核を保有した北朝鮮か? トランプか?」。さらに理工学部教授の高木友博氏による記事「人工知能がマーケティングを進化させる」や、農学部准教授の吉本光希氏による記事「ノーベル賞の大隅先生のラボは自由と好奇心に溢れていた」、同じく農学部准教授の中村孝博氏の「体内時計を狂わすような生活は、人類を滅ぼす!?」など、文系理系を問わず、最先端の研究者たちの視点や知見を活かした興味深い記事を読むことができる。こうした時事・社会問題以外にも、Meiji.netでは日常のちょっとした疑問に研究者たちが答えるような連載コラムなども掲載している。

立ち上げから約4年。大学の研究者たちが情報発信するという点が受け、ユーザーからの反応は、その情報の信頼性に高い評価を得ているという。

「Meiji.netを報道・メディア関係者が見て、TV番組や新聞、雑誌などで研究者たちが解説をするというケースも多くなっています。そもそも大学は、多く研究者たちを抱えている意味では、シンクタンクとも言えます。これまでも潜在的な能力をたくさん蓄積してきましたが、こうした知のノウハウを学外に情報発信することで、研究自体にもフィードバックができると考えています」(牛尾氏)

Meiji.netは、こうした取組みが評価され、日本BtoB広告賞において2014年に銀賞、2016年では金賞と2度受賞している。牛尾氏が続ける。

「今、情報サイトではフェイクニュースなどの問題もあり、どれだけ信頼性の高い情報を得られるかが重要になっています。その意味で、我々のMeiji.netには明治大学の研究者による高い信頼性を持った情報がふんだんに掲載されています。多くの社会人やビジネスパーソンの方も、ぜひ仕事や生活で明治大学の知見を活かしてほしいと思っています」

今回取材にお答えいただいた牛尾奈緒美氏の
長時間労働をテーマにした連載コラムはこちらから。