日経平均3日続伸、終値で約26年ぶり高値 一時は前週末比値下がりも、後場はしっかり

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 12月11日、東京株式市場で日経平均は、3日続伸となった。前週末の米国株の上昇を支援材料に買いが先行したが、直近の日本株の上昇が急ピッチだったことから戻り売りに押される場面もあった。写真は東京証券取引所の株価ボード。2016年2月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 11日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、3日続伸となった。前週末の米国株の上昇を支援材料に買いが先行したが、直近の日本株の上昇が急ピッチだったことから戻り売りに押される場面もあった。ただ、日銀の上場投資信託(ETF)買いへの思惑もあって後場にはしっかり推移し、高値引けとなった。終値ベースでは1992年1月9日以来25年11カ月ぶりの高値となった。

前場の日経平均は3営業日前に付けた安値から一時約780円の上昇となったことを受け、徐々に利益確定売りに押され一時マイナスに転じた。ただ、後場は日銀のETF買いへの思惑などを支えにしっかり推移。ハイテク関連株が下げ渋った。

もっとも、12─13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとの声は根強い。「過去の米利上げではFOMC後にドル安/円高がみられた。為替面からの株価影響に注意が必要」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との見方が聞かれた。

TOPIXは0.53%高。東証1部の売買代金は2兆3633億円だった。セクター別上昇率では石油・石炭がトップ。これに銀行、ガラス・土石製品、機械、保険と続いた。一方、下落率トップは建設業だった。

三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725.T>など銀行や保険が堅調に推移。FOMCを前に、米利上げに伴う金利上昇による業績貢献への期待を織り込む動きとみられる。

一方、不正入札の疑いが報じられた大林組<1802.T>は一時8%超安となった。東京エレクトロン<8035.T>やSUMCO<3436.T>、ソニー<6758.T>といった半導体・ハイテク関連の一角も弱く、指数の重しとなった。

東証1部の騰落数は、値上がり1345銘柄に対し、値下がりが615銘柄、変わらずが87銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     22938.73 +127.65

寄り付き   22894.30

安値/高値  22787.4─22938.73

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1813.34+9.61

寄り付き     1809.16

安値/高値    1800.54─1813.34

 

東証出来高(万株) 142007

東証売買代金(億円) 23633.94

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