ドコモ参戦、新型iPhoneの皮算用 3社で料金横並び、独自サービスに活路?

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iPhone発売後の会見に臨んだ加藤社長(左から2番目)と、第1号購入ユーザー(右隣)

ソフトバンクの宮内謙副社長も、本日のセレモニーで「iPhoneを5年扱ってきたので、ネットワークのやりくりや販売の特性、販売スタッフの教育などで優位にあると思っている。他社に負けることはないだろう」と余裕を見せていた。

ドコモの巻き返し戦略は

ドコモもLTEネットワークの強化を改めて宣言した。LTEの基地局数を現在の3万7000局から年度末には5万局に増設。6方向に電波を吹き、容量を拡大することができる「6セクタ基地局」も都心部を中心に展開する。

また、本日から1.7ギガヘルツ帯でもLTEのサービスを始めており、iPhoneに関しては、2ギガヘルツ帯をメインに、1.7ギガヘルツ帯、800メガヘルツ帯の周波数帯を駆使してネットワークを構成する。そのほか、自慢のコンテンツサービスも10月以降、早期に対応させることで、ユーザーへの利用を促す方針だ。

各社ともに、好調な販売を記録できるか、従来の携帯電話ユーザーの乗り換えはさらに進むのか。そして、長年負け続けたドコモはiPhoneを武器に巻き返すことができるのか。いよいよ3社によるiPhone商戦の幕が開いた。

(撮影:尾形 文繁)

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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中島 順一郎 東洋経済 記者

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なかしま じゅんいちろう / Junichiro Nakashima

1981年鹿児島県生まれ。2005年、早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、東洋経済新報社入社。ガラス・セメント、エレクトロニクス、放送などの業界を担当。『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、ニュース編集部などを経て、2020年10月より『東洋経済オンライン』編集部に所属

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