小泉進次郎の「メディアが伝えない」意外な姿 「荷物が多く、メモ魔」泥臭い一面も

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本人の意識の中にも、これまでのひとりで戦う小泉進次郎から、集団を引っ張っていくリーダーとしての自覚が芽生えてきたのだと、見ていて感じました。

首相を目指している? 彼女はいるの?

――小泉議員は将来の首相候補と呼ばれることが多いですが、本人も意識はしているのでしょうか?

この手の質問を受けると、「首相になってほしいと言われるような議員になりたい」という言い方をして、ぼかすのが小泉議員の流儀です。委員会では議論に集中しているので、そんな浮わついた話はいっさいしませんし、本人もこの件に関しては、自分はもっと経験を積まなくてはいけないということしか言いません。

ただし、周りの若手議員の小泉進次郎議員を見る目には、大分変化があったように感じます。500日間の議論を経て、小泉議員の考え方だとか、スタンスとかを肌で感じ、小泉議員の持つリーダーとしての素養を感じ取った議員が多かったように思います。

小泉議員自身は、自分からああしたい、こうしたいという発言をするタイプではなく、まず他の議員の発言に熱心に耳を傾け、どう思っているのかを把握した後で、自分の意見を述べる。そして、議論がまとまっていくという場面を何度も目にしました。

首相になる、ならないは当分先の話だとは思いますが、少なくても若手議員の中では、小泉議員が存在感のあるリーダーとして認められ始めています。

――最後に下世話な質問で恐縮ですが、進次郎さんには付き合っている彼女はいるんですか?

どうなんでしょう?(笑) 進次郎さんとそういう話をしたことはないので、よくわかりません。議員の間でもいろいろうわさが飛び交ってはいるのですが、「いる」派も「いない」派もいます(笑)。誰も確証はないみたいですね。

藤沢 烈 社会起業家、一般社団法人RCF代表理事

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ふじさわ れつ / Retz Fujisawa

1975年京都府生まれ。一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業などに特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、RCF復興支援チーム(現・一般社団法人RCF)を設立し、情報分析や社会事業創造に取り組む傍ら、復興庁政策調査官も歴任。総務省地域力創造アドバイザー、釜石市地方創生アドバイザーも兼務。復興活動の中で小泉進次郎氏と出会い、小泉小委員会(2020年以降の経済財政構想小委員会)民間オブザーバーに就任。主な著作に『社会のために働く』(講談社)、『人生100年時代の国家戦略』(東洋経済新報社)がある。

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