英語が下手なだけで、IQは3割ダウン? クビになって一番役立たずは、ローカルエリート?

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<グローバルエリートからの講評>

さて、第3回の今回のポイントは社内政治と、お上に頼らない自己責任、また英語でクリアに説明する(そしてそれ以前に、クリアに英語で考える)コミュニケーション能力、そしてグローバルに選択肢と市場を広げることで交渉力を高める重要性について語ってきた。

この中で城さんは「日本ほど個が確立していなくて、お上頼みの社会はない」「お前が何かしろと思う」とおっしゃっていたが、今はまだ“お上頼み”でなんとかなった時代と、自己責任で自分のキャリアを開発し、アピールしていかなければならない時代の長い過渡期と言えるのかもしれない。

また昔のようにお上に任せて耐えれば何とかなった時代が終わったからこそ、不当なお上であるろくでもない上司に倍返し、10倍返しを試みる「半沢直樹」氏に人気が集まっているのであろう。

昔のように会社任せで運に左右されながら、与えられた仕事を黙々とこなしてきた時代から、自分でイニシアティブをとってキャリアの選択肢を増やす時代に変遷する中、不幸にして同僚に半沢直樹氏がおらず上司への倍返しどころか、半返しもままならない一般のサラリーマン達は40代になる前にやっておかなければならない準備はどんなことなのだろうか。

次回の対談最終回では、会社に盲従して40歳になって切られて路頭に迷わないよう、主体的に選択肢を増やすキャリア設計について、城さんと議論させていただきたい。

※ 続きはこちら:英語が下手なだけで、IQは3割ダウン?

(撮影:梅谷秀司)

ムーギー・キム 『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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Moogwi Kim

慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、大手コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当した後、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。著書に『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(母親であるミセス・パンプキンとの共著)など。『最強の働き方』の感想は著者公式サイトまで。

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