ハミルトン、初旗艦店に裏原を選んだ真意 世界的ブランドも注目する独自性

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あの有名歌手が愛用したモデルも展示

11月18日、ハミルトンは、グローバル旗艦店1号店「ハミルトンブティック 東京 キャットストリート」を東京・原宿にオープンさせた。

ハミルトンは、1892年にアメリカ・ペンシルバニア州ランカスターで創業した腕時計ブランド。精度に優れることで、時間計測にミスが許されない鉄道業界や航空業界、軍隊で重用された。一方、これまでにない革新的モデルを次々に登場させる姿勢が映画界や音楽界のパイオニアたちをも魅了し、ファッションアイテムとしての価値も確立。アメリカの歴史とともに発展してきた。現在は時計製造を一大産業とするスイスを本拠地に、業界最大手であるスウォッチグループの傘下として独自の世界観を発揮させている。

映画「ブルーハワイ」でハミルトンのベンチュラと共演したエルヴィス。その後も、公私にわたって愛用したという。Elvis™ and Elvis Presley™ © 2017 ABG EPE IP LLC

旗艦店の1階は販売フロアとなっており、メンズとレディースのフルコレクションである全300型以上をラインナップ。「ベンチュラ」のフレックスブレスレットモデルや「カーキ フィールド メカ」のNATOストラップモデルなど、日本先行発売モデルも展開する。ブランドの歴史に触れられるライブラリーコーナーを併設する。ハミルトンと言えば、『2001年宇宙の旅』、『ダイ・ハード』、『オーシャンズ11』、『インターステラー』など数多くの名作映画に登場しているブランドとしても有名だ。ライブラリーコーナーでは現在、「Movie Watch Exhibition -エルヴィス ・プレスリー 、映画『メン・イン・ブラック』秘蔵モデル 特別展示」を開催。映画『メン・イン・ブラック』シリーズの劇中で使用され、また"キング・オブ・ロックンロール"のエルヴィス・プレスリーも愛用した世界初の電池式時計「ベンチュラ」をはじめ、ブランド創世記のポケットウォッチやカーキシリーズの原型となったミリタリーウォッチなど、ハミルトンの歴史をたどれる秘蔵モデルを展示している。12月31日まで展示される予定だ。

なぜ東京、キャットストリートなのか

旗艦店が位置する原宿・キャットストリートは、数多くのファッション関連ブランドが軒を連ね、東京のファッションカルチャーの中心地といわれている場所。オープンに合わせて来日していたCEOのシルバン・ドラ氏は、この地への出店を決めた理由について、「特別なバイブスを感じる場所だから」と話す。

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