瀬戸内寂聴は29歳おちゃめ秘書が支えている 寝起きに下着を見せて「かわいいでしょ?」

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――それは……(笑)。

寂聴:ね、笑うでしょ? まなほがきてから、もう朝からずっと笑いっぱなしですよ。

まなほは朝、私がまだベッドの中で寝ている時、部屋の戸を開けて「おはよう」って起こしにきてくれます。それでバッと、肩をつかむんですよね。で、私を起こしたあと、パッと自分のスカートをまくるの。

「あ!」って言ったら、「今日のパンティかわいいでしょ? ほら!」って、花柄の可愛い下着をみせてきた。でもって、「先生のパンツはおへそまである。そんなの、今どき誰も履かないですよ。今度可愛いの買ってあげますね!」なんて言って。

まなほ:昔のことですよ……今は自粛してます(笑)。

――なんでそんなことを……(笑)。

まなほ:先生って、何をやってもすごく楽しそうに笑ってくれるんです。そうすると、もっと笑ってくれるんじゃないか、もっと喜んでくれるんじゃないかと思って……。その一つだったんですよね。

――逆に怒られたりするときってあるんですか?

まなほ:たまにピシッと、怒られることはあります。仕事相手の方との接し方とか。「こういうときにはこうするべきだよ」ってことは、しっかり教えてくださいます。でも、めったに怒られることはないですね。

でも、叩かれたり蹴られたりとか、暴力はすごく増えました(笑)。

――え、先生が暴力振るうんですか?

寂聴:ちょっとつついたりね。体は大きいし口では敵わないんですよ。だから、私の短い足をピッとやってやるの(笑)。

――先生、いいんですか? 仏の道にいるのにそんな暴力振るってしまって……。

まなほ:そのときは作家なんで。うまく使い分けてるんですよね、先生。

「無理して命を縮めて欲しくない」

うまく過ごせるようにサポ―トするのが私の仕事です(写真:KEI YOSHIKAWA/HUFFPOST JAPAN)

――まなほさん、先生に振り回されてませんか(笑)。

まなほ:それが私には、逆に面白いんですよ。潔くて、誰の目も気にせずに言いたいことは言ってるっていうのが、私にとって、すごく居心地がいいんです。

先生も95歳。身体が心配だし、無理して命を縮めるようなことはして欲しくない。病気をしてる姿を見てるんで、無理をしたあとは心配です。けれど、止めても聞かないので、うまく過ごせるようにサポ―トするのが私の仕事だという覚悟は決めています。

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