「新入社員がすぐ辞めていく会社」の4大特徴 「仕事は量」の昭和気質では若手から嫌われる

✎ 1〜 ✎ 363 ✎ 364 ✎ 365 ✎ 最新
拡大
縮小
「若手は叱って育てる」ばかりでは、若手社員が逃げ出してしまいます (写真:xiangtao / PIXTA)

10月31日配信の「『入社3年以内に会社を辞める人』の4大特徴」では、自分を変えずに「環境」だけを変えようとして短期離職する、第二新卒者の特徴と改善策を取り上げました。

その一方で、新入社員の短期離職は、「企業」側に原因があるケースも多く存在するとも思っています。

エン・ジャパンが今年5月に「エン転職」の利用者を対象にした退職理由のアンケートによると、理由(複数回答可)のトップ3は、「給与が低かった」(46%)、「評価や人事制度に不満があった」(37%)、「残業や休日出勤が多くて辛かった」(28%)という順。「他にやってみたい仕事ができた」(18%)、「結婚・子育て・介護などの家庭の事情」(10%)など、自己の都合を理由にするケースは、少数派となっています。

新入社員と年配社員にある“価値観ギャップ”

「就職四季報」特設サイトはこちら

今回は、これまでにキャリアカウンセリングでヒアリングした第二新卒(社会人としての就業経験が3年以内)の退職理由から、新入社員が3年以内に辞めてしまう会社の特徴と、その見分け方を説明していきます。

サービス残業、求人票とは異なる待遇提示といった、明らかにルール違反を犯している企業は論外ですが、それ以外の理由でも、新入社員の短期離職につながる意外な落とし穴が存在するのです。

それは、新入社員と年配社員の間にある、仕事に対する、「価値観(当たり前だと思うこと)」のギャップ。自分の会社はちゃんとしていると思っていても、この価値観のギャップを認識していないと、知らず知らずのうちに、新入社員にとって働きづらい環境を作り出してしまっていることもあります。

次ページ若者世代は職場環境を重視
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT