プチ高年収でも貯金できない人の4つの習慣 本当の金持ちこそ「貯めるコツ」を知っている

拡大
縮小

洋服に関していえば、「外見はとても大事なので、いい素材の洋服や小物を身に着けるべきだ」と主張する人もいることでしょう。正しいと思います。しかし、だからと言って「おカネをかけるのは当然」というのは違います。実は、おカネを貯めている人は、いい素材の洋服や小物を買うにもひと工夫していて、百貨店や専門店のファミリーセールを利用している人が圧倒的に多いのです。

私がしっかりおカネを貯めている人に聞くと、スーツ、靴、かばんなど高額な商品ほどファミリーセールで購入しています。もちろん、元値をすべて信じるわけではありませんが、たとえば小売店の店頭で20万円していたスーツが80%割引なら、4万円で購入できます。実際、私もファミリ―セールでスーツや靴などを購入していますが、所得の高そうな落ち着いた雰囲気の人が多いと感じます。

「ファミリーセールやクーポンを使うのはダサい、格好悪い」と言われる時代は、終わりました。「メリハリをつけて、賢くおカネを使う」が今の時代に求められているのではないでしょうか。

「自分にかけるおカネ」が多すぎないか

2つ目は、「自分にかけるおカネが多すぎる」点です。自分にかけるおカネとは、「身なりを整えるための、買い物や自分磨き」と、「知識・スキルアップや人脈づくりなどの自己投資」の2種類があるので、分けて考えてみましょう。

前者は、高年収女性に多いのですが、予算を決めずに、「エステにヨガに歯科矯正に」と、外見の美しさに磨きをかけ、洋服やバッグ、靴などもおしゃれなものを身に着けるなどが挙げられます。誰もが美しくありたいと願う気持ちはわかりますが、おカネを貯められないほど、支出してしまうのはNGです。

では、後者の知識・スキルアップや人脈づくりなどの自己投資はどうでしょうか。前者に比べたら、一見、健全そうに見えます。高年収の人は向上心が高い人が多いので、資格取得や英語力、ロジカルシンキング力、コミュニケーション力などの向上、人脈を広げるための交流会やセミナー参加などに、積極的におカネを使います。また、いいと思った本などはすぐに買う傾向にあります。

ここまでは、何も問題ありません。「じゃあ、いいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、おカネが貯まる人と貯まらない人には決定的な差があるのです。それは何でしょうか。

次ページ自己投資しすぎる人は、何がダメなのか?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT