若手必見「仕事で着るコート」選び5つのコツ 色はネイビーか黒、仕事帰りに買いに行こう

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ステンカラーコートは、防水防湿機能があるゴアテックス素材を使ったタイプも登場している(筆者撮影)

「防水防湿機能があるゴアテックス素材など、アウトドアで使われている素材をそのままステンカラーコートに使っているうえに、しっかりビジネスシーンになじむコートが多くでていますからね。ほどよいカジュアルさもあるので、当然、オンオフ両方使える。若手社員の方々にはとくに着こなしやすいと思います」(川島さん)。

オンオフいけると共に、トレンドに左右されないことも「コスパ」重視の若手社員にはポイントが高いだろう。

まとめると「着丈が膝上くらい」で「ネイビーや黒のダークカラー」の「チェスターコートかステンカラーコート」が、スーツに合わせて無難なコートといえるだろう。

長く着たいなら何度も洗わない

しかし、こうして選んだコートも「ワンシーズンで買い替え」のような短命に終わらせるのはあまりにもったいない。長持ちさせるためのコツが2つほどあるので、覚えておこう。

まずは「仕事帰りにコートを買いに行く」こと。いや。別に休日でもいいのだが、スーツに合わせるオンタイム用のコートであることを考えると「普段のジャケットを着た状態で試着」しないと、本当のフィット感がつかみにくいからだ。仕事着のまま帰りにちらっとショップによって試着、購入すれば間違いないからだ。

「休日にニットやシャツの上に試着すると、『ジャストフィットだ』と思ったものがジャケットの上に着るとタイト過ぎて、動きづらく、結局、オンタイムで着なくなる……ということがありえますからね。逆に大きすぎても動きづらいので、しっかり普段着ているジャケットのうえで試着して購入を決めるのがよいでしょう」(川島さん)。

もう1つは「やたらとクリーニングしない」ことだという。え、洗濯したほうが長持ちしそうと思う方もいそうだが、逆だという。

「とくにウールなどの素材はそもそも生地に油分を含んでいて、それがゴミや脂を弾く作用がある。クリーニングをするとどうしてもそうした油分が抜けて傷みやすくなる。また生地のふっくらとした質感も下げてしまいます。よほどの汚れがなければ、クリーニングに出すのはシーズンが終わってから、でいいでしょう」(川島さん)。

日々の手入れは、帰宅したら肩の部分をしっかりと太いハンガーにかけて、ブラッシングしてほこりなどを落とす。あとはそのまま、室内に陰干しして湿気をとる程度でいいそうだ。

さて、街はクリスマスセールの時期に入ってきた。どうせならスーツにハマる無難なコートを狙い、セールに足を運んでみてはいかがだろう。もちろん、仕事帰りに。

箱田 高樹 カデナクリエイト

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はこだ こうき / Koki Hakoda

1972年新潟県生まれ。江戸川大学社会学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネスマン向けの媒体を中心に執筆・編集を手掛ける。著書に『カジュアル起業~"好き"を究めて自分らしく稼ぐ~』、共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。最新著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』(カデナクリエイト他著・マイナビ出版)。

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