2019年春グローバル・リベラルアーツの学びの殿堂が生まれる

立命館大学がまた画期的な取り組みをする。オーストラリア国立大学と共同で2019 年に新たにグローバル教養学部(設置構想中)を設立するというのである。1980年代以降、立命館大学はグローバル化を着々と進めてきたが、同大のグローバル化はこれでまた1歩、新たなステージに進むことになる。グローバル教養学部とはいったいどのような学部なのか。どのような人材を育成するのか。その全貌を明らかにする。

卒業時には二つの学位を授与

一段と高いレベルのグローバル化を
目指す立命館大学にアジア各国の
期待が高まっています。
市川正人
学校法人 立命館 副総長
立命館大学 副学長
立命館大学 法科大学院 教授

2017年10月、立命館大学はオーストラリア国立大学(ANU)との間で学部共同学士課程協定を締結した。立命館大学が19年4月、大阪いばらきキャンパスに創設するグローバル教養学部(GLA:Global Liberal Arts)において、ANUと共同学士課程プログラムを開設し運営する協定が正式に結ばれたのである。

共同学士課程とは聞きなれない言葉だが、いったいどういうものなのか。立命館大学の市川正人副学長が説明する。

「立命館大学のGLAとオーストラリア国立大学のアジア太平洋学群が共通のカリキュラムで授業を行い、卒業する学生には両方の学部から学士が授与されます。立命館大学の学生は3回生のとき1年間、ANUに留学してアジア太平洋学関係の講義を履修し、ANUの学生は2、3年次に立命館大学に留学してグローバル教養学を学びます。立命館大学側も授業はすべて英語で行います」

ANUはオーストラリア連邦議会法に基づいて設立された唯一の国立大学。首都キャンベラにメインとなるキャンパスがあり、国際的な大学ランキングでは常に20位前後に入る、オーストラリアの東大とも称される名門だ。そのANUのアジア太平洋学群が今回、立命館大学と全面的な協力関係を結んだのである。

立命館大学は1980年代からグローバル化への対応を進めてきた。88年には関西初の国際系学部として国際関係学部を開設し、00年には大分県にアジア太平洋大学を創設、18年にはアメリカン大学と共同で国際関係学部に国際連携学科(ジョイント・ディグリー・プログラム)も開設する予定だ。

「グローバル化と多様化が進む中で、グローバルリーダーとして活躍するには基盤となる教養が必要になります。立命館大学とANUが共同で今の時代に必要なグローバル教養学を学生に身に付けさせるのが、GLAの役割です。GLAの開設により、立命館大学のグローバル化はまた一段、高いレベルに到達します」(市川副学長)

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