「給湯室」を汚す若手社員に周りは爆発寸前だ こっそり歯磨きやヒゲ剃りしてませんか?

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また、家とオフィスの設備の差でマナー違反をしてしまうケースもある。

「気をつけたいのが、トイレの流し忘れ。自動洗浄のトイレに慣れて、流し忘れてしまう方がいます」(大蔵氏)

また、ディスポーザー(排水溝のゴミ処理装置)がついている家庭で育った人は、無意識のうちにゴミを流しに捨ててしまうかもしれない。

一つひとつは小さなことでも、毎日となれば、大きな不満に発展する可能性もある。そうしたことから人間関係が悪化し、仕事でも影響が出てくるだろう。それを防ぐために、まずはどうすればいいのだろうか。

水回りのルールは、会社やビルごとに違う

給湯室や洗面所を1社で利用するところもあれば、数社共同で利用するところもある。管理担当者についても、総務だったり、事務の女性だったり、ビルメンテナンス会社だったりする。オフィスの環境に応じて、水回りのルールもさまざまだ。

「まずは、会社の給湯室の使い方のルールを確認しましょう。自己判断はいけません」(大蔵氏)

たとえば水切りカゴ。個人のカップを置きっぱなしでOKのところもあれば、NGのところもある。このようなルールは人に聞かなくてはわからない。自分のやり方を当たり前だと思っていれば、そもそも、水切りカゴの使い方に決まりがあるということすら気づかないかもしれない。必ず、どんなルールが存在するのか確認しておこう。

また、ふきんは誰が洗うのか。漂白の頻度は? 洗剤など備品がなくなったら、どこに連絡して、誰が買いに行くのかといった給湯室の運営についての取り決めもあるはずだ。気が利かない若手と思われないためにも、自分の役割があるのかどうかも確認すべきだろう。

「洗剤が切れたら管理室に連絡してください」「ここにコップを置かないでください」「茶葉を流しに捨てないでください」といったルールについての張り紙を貼った給湯室がある企業もあるが、書いていないことについても自己判断は禁物だ。

冷蔵庫や電子レンジなど共用で使っているものについても同様だ。「お弁当を持ってきたんですが、冷蔵庫に入れていいですか?」といった具合に、はじめて使う共用スペースの場合は、その都度先輩に確認しよう。

ルールは人に聞けば理解できる。しかし、マナーは誰も教えてくれないので、自分で身につけることが必要だ。

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