代表辞任!小池百合子氏の前途に広がる茨道 ついに都議会公明党が「小池離れ」を明言

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すっかり気落ちした様子の小池知事だが、都政に専念することで明るい未来が開けるのだろうか。

そんなことはないようだ。14日夜には「都議会公明党が小池知事との与党連携を解消」というニュースが飛び込んできた。都議会公明党の東村邦浩幹事長が「これからは是々非々でやっていく」と報道陣に述べたのだ。

都議会公明党は2016年12月、長年にわたる都議会自民党との連携を解消。その後に小池知事に近づき、与党として共闘関係を結んでいた。今年7月の都議選では小池知事が率いる「都民ファーストの会」と選挙協力を行い、擁立した50人中49人が当選という都民ファーストの快勝ぶりを縁の下から支えた。

小池知事も公明党の候補の街宣には何度も応援に駆けつけ、公明党候補23人全員当選に貢献した。

ところが小池知事が9月25日に国政政党「希望の党」を立ち上げたことが、公明党とのハネムーン関係に亀裂を入れた。公明党は国政では自民党と連立を組んでいる。よって自民党と対立する小池知事に国政に出てこられたら困るのだ。

「自民党との対話もしていきたい」

とりわけ党内で小池知事との連携に積極的だった東村氏にとって、顔を潰されたことになる。東村氏はただちに連携解消を口にしたが、党本部がそれをおしとどめた。小池知事が山口那津夫代表に電話をかけて泣きを入れ、連携解消はいちおう棚上げとなった。ところが・・・。

「必要とあれば、自民党との対話もしていきたい」。東村氏は自らが三行半を突き付けたはずの自民党に、なんとラブコールまで送ったのだ。

自民党との対話姿勢を明らかにしたのは、なぜなのか。急展開の裏にはいったい何があったのだろうか。

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