元SMAP3人、「ぼくらの曲がない」発言のなぜ AbemaTVでSMAP時代の曲を歌うのダメ?
「まず、『著作権』は、通常、作詞家・作曲家から音楽出版社に譲渡され、音楽出版社がJASRACのような著作権管理事業者に管理を委託しています。
いくつかSMAPの楽曲を調べてみましたが、著作権の全体をJASRACが管理しているようです。
AbemaTVは、JASRACと包括的に契約をしていますので、「著作権」については、クリアです。」
原盤権はどうか
「次に、『原盤権』については、CDの音源を利用する場合は、レコード会社が『原盤権』を管理していることが通常です。また、カラオケ事業者の音源を利用する場合は、そのカラオケ事業者が『原盤権』を管理しています。
テレビやラジオの放送の場合は、『原盤権』の権利者の許諾なく音源を利用することができるのですが(ただし、お金を支払う必要はあります)、インターネットテレビは法律的には「放送」ではなく、『原盤権』の権利者の許諾が必要になりますので、その点の処理を行うことが必要です。
『72時間テレビ』のカラオケシーンの映像を観ると、第一興商からの許諾を受けてDAMの音源を利用していたことがわかります。
そうすると、『原盤権』もクリアしているので、通常の権利処理の観点からすると、通常は、カラオケでの利用ができるはずです」
高木弁護士はこのように述べていた。
通常の権利処理の観点からはOKということなので、歌えないのは、他に何らかの事情があるのだろうか。