月収100万シングルマザーが貯金ゼロの理由

毎日の生活は地味なのにおカネが貯まらない

このままAさんがシングルでいる場合も考えて、まず優先して準備したいのが「老後資金」や、仕事を辞めた場合の「退職金」です。老後のおカネを、節税もしながら効率的に増やすには、「iDeCo」を活用するのがよさそうです。

iDeCoは、今年(2017年)の1月から加入対象者が大幅に拡大され、将来の自分年金作りに最適な制度として注目されている年金制度です。この制度の一番の節税メリットは、掛け金が「全額所得控除」になることです。フリーランスの場合は、毎月の掛け金の上限金額が6万8000円であり、年間では81万6000円となります。

仮に上限金額いっぱいでiDeCoに加入した場合、81万6000円が所得控除になるということです。どういうことでしょうか。Aさんの場合、所得税の税率は33%なので、所得税は約27万円安くなり、加えて住民税(一律10%)も8万1600円安くなります。

また、フリーランスのAさんは、「小規模企業共済制度」にも加入できます。これは、小規模企業(法人や個人事業)経営者の退職金代わりに設けられている共済制度です。毎月、おカネを積み立てて、事業をやめたとき、会社の場合は役員を退職したとき、廃業などにより共同経営者を退任したときなどに、通常の預金利子よりも有利な利率(2017年11月10日現在、予定利率は1%)で受け取ることができます。毎月の掛け金は1000円から7万円までの範囲内(500円単位)で自由に選択できます。

なお「小規模企業共済」は前出の「iDeCo」と併用加入できます。掛け金もそれぞれ7万円、6万8000円の限度額いっぱいまで設定可能で、両方掛け金の全額を所得控除することができます。仮に、両方限度額いっぱいまで掛けた場合、年間の掛け金の合計金額は165万6000円となります。この金額は将来のための資産として積み立てることができ、そのうえ収入から165万6000円を控除されるので、所得税・住民税が節税できます。Aさんの場合、資産を積み上げつつ、節税により家計のゆとりも生まれそうですね。

教育の「ゴール」は「子供の自立」がキーワード

私にも子供(息子)がいるので、子供にいい教育環境を与えたいと思う気持ちはよくわかります。しかし、よく教育費は「家計のブラックホール」といわれ、いくらでもかけられるのが教育費でもあるのです。家計全体のバランスを見て、「いくらかかるか」ではなく、「わが家ならいくらかけられるか」を考えてみましょう。Aさんはそれに気づいて、いろいろな見直しをしたのでした。

教育のゴールは子供が「自立できるようになること」です。過剰に与えすぎず、子供が主体的に考え行動できるようにする環境を整えることが大切です。「子供の自立」をキーワードに考えていくと、子供へのおカネの使い方も変わってくるでしょう。

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