Sustainable Value Chain Transformation 2017

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プレゼンテーション
ResilientなValue Chain構築に向けて

安井 正樹氏/PwCコンサルティング合同会社 パートナー オペレーション/カスタマーリーダー

PwCの安井正樹氏は、サステナブル・サプライチェーン・マネジメントの範囲が、調達だけでなく設計開発領域に拡大、二次・三次サプライヤーとも協働する動きを指摘。小手先のサプライチェーンの改善ではなく、経営戦略で大胆に改革するサステナブル・バリューチェーン・トランスフォーメーションの実現を訴えた。「サステナビリティを広めるにはマネタイズを考えることも必要」と、会社の社会課題解決力、事業価値創出力、オペレーション力の三つのケーパビリティを組み合わせ、経営がコミットするように求めた。

パネルディスカッション
徹底検証日本企業の針路
経営戦略とSDGsの統合に必要なこととは?

ハンス・ドクター氏は、SDGsへの取り組みは、政府レベルのトップも強力なリーダーシップを発揮し、多数の企業、人々を巻き込んだ大きな運動にする必要性を強調。

星谷哲男氏は、サステナビリティやイノベーションの推進には人材育成が重要として、同社の教育体制を説明。自身の意見を発言し、徹底した討論と検証をすべきと述べた。

堤浩幸氏は、従業員が会社の成長にサステナビリティは不可欠と信じるには、トップの明確なコミットメントが大事、として取り組まなくてはならない環境の創出を求めた。

ジェフ・ターナー氏は、同社のアフリカでの栄養状態改善の取り組みに触れ、パートナーとの協力でエコシステムを構築、真に正しいと信じてリスクをとるべきと語った。

PwCのピーター D. ピーダーセン氏は、日本でサステナビリティが経営上の重要なビジネスイシューと認知されないのは、これまでCSRとして取り組んできたことの弊害ではないか、と指摘。グローバルの競争軸の一つ、サステナビリティのバリューをサプライチェーンで生み出す発想がなければ競争に取り残される、と価値の転換を促した。

ピーター D. ピーダーセン氏/PwCサステナビリティ合同会社 アドバイザー、 リーダーシップ・アカデミーTACL代表
磯貝 友紀氏/ファシリテーター: PwCあらた有限責任監査法人 ディレクター International Development Team Leader

クロージングリマークス

尾崎 正弘氏/PwCコンサルティング合同会社 ストラテジーコンサルティング (Strategy&)パートナー

PwCの尾崎正弘氏は、サステナビリティはビジネスと社会貢献との間のトレードオフととらえられがちのため、企業が納得しにくいのが現実だが、持続可能性は、人類が生き残るための必然と強調。企業の成熟ステージの上昇に伴い、断片化された個別最適から、社会の全体最適に向かうとして「ステップ・バイ・ステップのロング・ジャーニー」をすることを求めた。

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