「就職に強い女子大学」トップ65ランキング

全体1位は東北女子、有名企業なら東京女子

大学通信が全国の大学を対象に行っている就職状況調査の2017年卒版によると、大学全体の平均実就職率が87.6%なのに対し、女子大の平均実就職率は90.3%と3ポイント近く上回っている。「実就職率」は、卒業者数から大学院進学者数を除いた数を分母に、就職者数を分子にして、その割合を算出した数字。就職希望者を分母とするのとは違い、実質的な就職率がわかる。

女子大の実就職率が全体を上回るのは毎年の傾向で、大学生の就職状況が厳しい時代でも変わらなかった。こうした状況について、駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一氏は「面倒見の良さが女子大の高い就職率を支えている。その背景には志願者の減少による危機感からキャリア教育に力を入れていることがある」と分析する。

実際、実就職率ランキングを見ると、90%を超えている大学は41校に上った。1位は東北女子大学で、何と100%の実就職率になっている。同大学は健康栄養学科と児童学科からなる家政学部のみの単科大学だ。2位の京都華頂大学は現代家政学部のみ、3位の岡崎女子大学は子ども教育学部のみの単科大学。上位3校は、家政と教員養成という就職に強い学部構成であるとともに、卒業生が少ないというアドバンテージもある。

単科大は専門性、伝統女子大はOGが強み

4位は初等教育学専攻を持つ文化創造学部と家政学部からなる岐阜女子大学で、5位は栄養学部のみの単科大学である女子栄養大学。「就職に強い学部」で構成される点は、上位3校と共通している。ちなみに、女子栄養大は日本でトップクラスの管理栄養士国家試験の合格実績を誇る大学であり、高い就職実績のバックボーンとなっている。

ランキング上位に比較的小規模の大学が並ぶ中、異彩を放つのは、卒業生が1400人を超えるにも関わらず7位に入った、昭和女子大学だ。キャリア支援センターの職員と教員の連携によって、学生の状況を把握し、ていねいな支援を行っている成果が出ている。卒業者数1000人以上の女子大実就職率ランキングに限ると、7年連続でトップになった。同大のOGは企業からの評価が高く、卒業生を採用したいという声が多いという。こうしたOGの活躍は、伝統のある女子大に共通する強さだ。

一方、女子大の伝統の力は、有名企業400社の実就職率ランキングを見るとよく分かる。ランキングの上位は、1位の東京女子大学や2位津田塾大学、3位聖心女子大学、4位日本女子大学などの伝統校が占め、8位のフェリス女学院大学までが20%以上と、高い実就職率となっている。

中でも、メガバンクの就職者が実就職率を押し上げている大学が多く、3大メガバンクのみを対象として実就職率を算出すると、白百合女子大学(400社就職率6位)の7.2%を筆頭に、学習院女子大学(同5位)、昭和女子大学(同9位)、聖心女子大学、東京女子大学、大妻女子大学(同12位)が、それぞれ5%を超えている。

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