暗い気持ちで下す決断は100%間違っている ひとりぼっちの時間が一瞬の判断力を高める

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一瞬の判断ミスが人生を変えてしまうこともあります。(写真:mzabarovsky / PIXTA ピクスタ)
人生には誰しも大きな決断を迫られる瞬間が訪れます。たとえば、仕事の転職や起業。プライベートな面では結婚や離婚など、重大な決断の時に人の心は不安定になるものです。
SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』を著した精神科医の名越康文さんは、人生を大きく左右するような決断のときには自分の心が暗く澱んでいないか、しっかり確かめることが大切だと語ります。

「群れ」から離れる決断を応援します

当記事は夜間飛行が運営する「プレタポルテ」の提供記事です

人生には、長年なじんできた群れから離れ、旅立たなければならないときがあります。転職や起業はもちろんのこと、人によっては、家族や生まれ育った国から離れる決断をすることだってあるでしょう。

私は三十代の終わりごろ、十数年勤めた病院を辞めてクリニックを開きました。不安になった時期もありましたが、実際に病院組織という大きな「群れ」から離れてみると、辞める前の心配事の多くは杞憂だったと感じました。

もちろん、何の苦労もなかったわけではありません。しかし、ひとたび群れを離れてから自分の身に起きたことは、良いことも悪いことも、群れを離れる前の自分には、想像することすら難しいことばかりだったのです。

ですから、もし皆さんが、はっきりとした理由があって「群れから離れる決断」をされるのであれば、私は心から、それを応援したいと思います。

ただし、その時、一つだけ、忘れないでいただきたいことがあります。

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