「仕事が楽しい!」と思う人がやっていること 仕事を実りあるものに変える努力をしよう

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そのためには、向き合う対象である仕事というものをリアルに理解する必要があります。木村さんは、現在は周りを見たり、周りから聞いたりしたことをベースに、「仕事ってこういうもんなんだ」というイメージをお持ちのようです。

ただし、あくまでもそれはイメージです。イメージで意思決定や判断をしてはいけません。実際にやってみないと、何事もわからないものです。楽しいかどうか、楽しめるかどうか、それも実際にやってみないとわかりません。

ましてや、いかにして仕事を楽しいものにしていくか、そういったこともリアルに体験することなしに考えられないでしょう。

小さな一歩でも、前に進むことが大切

仕事を少しでも楽しいものにして、もっと人生を楽しいものにしていくことができるのは、人生の主役たる私たち自身だけです。

反対に言うと、自分次第で仕事も人生も楽しいものにもつまらないものにもなりえます。そう考えると、人生って結局自分にとっての幸せを追求する旅なんだな、と私は思うのです。

そのうえで大切なことは、立ち止まって思考停止してしまったり、行動をあきらめることではなく、とにかく冒険のための一歩を踏み出してみることです。

小さな一歩でも、前に進むことが大切なんですよ。それでも前進しているんですから。そうすることで、今まで見えていなかった景色、今まで見えていなかった自分自身に出会えるのだと思います。

学生の頃に見えていなかった景色や自分が見えると、将来に対して持つ夢も学生時代の夢よりも大きくすることができます。

過去に見ていた夢よりも大きな夢を今日見られることって幸せなんだと思いますよ。

つねにまっすぐ前を向いて、新しい人生のチャプターを開いてみる。その先の景色が自分が思い描いていた景色と違っていても、やり直せばいいんですよ。

完璧な人生なんてないのかもしれません。でも、自分自身があきらめないかぎり、完璧に少しでも近づけるはずです。仕事も同様です。

自分自身を本当に理解して、自分のための人生を切り開くべく、小さくてもいいから一歩前に踏み出してみませんか?

木村さんが、周りの声に惑わされずに、自分自身のリアルな体験を通じてこの先の人生を切り開かれることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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