「会計力」こそ会社人生に必要不可欠な能力だ

冨山和彦氏から学生・社会人への大胆直言

明らかに経営人材の作り方を間違えていて、中途半端な「何とか研修」とかやるより、「とにかくおまえに種銭として1000万円を渡すから、これで商売を回して、自分と家族を何とか1年間養ってみろ」とやらせたほうがよほど力が付く。

それはベンチャー企業から立ち上がったアップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックなど、みな同じだ。彼らはそこを突破してきた連中で、自分の力で運命を切り拓いてきた。カネを稼いで生きるという、ボトムラインが共有されている。日本の経営者は彼らと戦っているのだ。

自分のカネで命を懸けて勝負するからわかる

ここはちょっと、みなさん頑張って、勉強したほうがいい。どんどんビジネスモデルが変わって、勝ちパターンも変わっていくということは、その瞬間その瞬間に、それについていかなければならないということ。

そのとき、たとえば資金の回転は、どういう意味を持つのか。それは抽象的、学問的な話ではなく、むしろ実際のビジネスにおいて、自分のカネで命運を懸けて勝負するため、考えなければいけないことなのだ。

会計についてはどうしても、ある一定程度のレベルのリテラシーがないと、考えるツール、いわば言葉を持てない。人間は言葉でものを考えるので、言葉がなければ、考えようがない。言葉を持っている人のほうが考えるスピードが速いから。いわば、二重苦だろう。言葉は持ってない、そこまで命を懸けて考える人間が、会社の中にほとんどいない。社長になって初めて気がつく人も多いんじゃないかな。

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インテル中興の祖、アンディ・グローブ。数々の英断で、プロセッサー半導体市場で無双の企業を作り上げた。グローブの愛弟子である、インテル全盛期のトップが語る技術経営の神髄。