インターンシップは「長期・有給」が狙い目だ 早期離職「2つの崖」をこれで大きく減らせる

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自分に合った仕事を探すには、早い段階での「長期・有給インターンシップ」が有効だ (写真:Ushico / PIXTA)

「もっと早く動きだしておけばよかった」――。

私は就職したい学生と、学生を紹介してほしい企業とをマッチングする部門に在籍していますが、苦労のすえ就職が決まった学生たちから、何度となく聞いたコメントです。

「やりたい仕事」が見つからず就活に入ると…

優秀で能力があっても、自分のやりたい仕事や適性が分からないまま就職活動に突入すると、「不採用」が続き、さらに自分の良さや方向性を見失ってしまう……。そんな負のスパイラルに陥ってしまいがちです。

しかし、そもそも「自分のやりたいこと」など、社会人でもパっとみつかるものではありません。ましてや、社会経験をこれから本格的に積む大学生で見つかっていないのは、当然のことです。

それを見つけたいにもかかわらず、大学3年生の3月にはもう説明会やエントリーシートの提出など、就活本番に突入してしまいます。「自分のやりたいこと」を探す時間がなかなか取れないのが現状です。そのときに「もっと早く動き出せば」と思っても、さまざまな企業と接点をもち、自己分析をしたり、業界研究をしたりする時間は足りないのです。

そこで、大学1、2年生のみなさんに今のうちから視野に入れていただきたいのが、長期有給インターンシップです。

ここ数年、企業のインターンシップ受け入れ数は、増加しています。ワークショップを中心とした1日のものや、現場で実務に携わる2週間程度のものなどさまざまです。長期有給インターンシップとはまさに文字通り、「長期」かつ「給与がもらえる」インターンシップです。

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