「仕事より育児のほうが大変」説を考えてみた 気持ちはわかるけど、ちょっと待った!

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ちなみにわが家の場合、夫がかなり忙しい職種なうえに猛烈に働きたい性格で、でもそこは私は理解も応援も尊敬もしていたので、育児初期は夫の仕事を完全優先させていました。でもその結果、身近に助けを求められる環境でもなかった私は体調を崩したりいろ~んなことがあって話し合いに至った、という経緯です。

むしろ、私の場合「家事育児より夫の仕事のほうが大変なんじゃないか」という考えで自分の首を締めまくっていました。自分も仕事してるのにね……。

私は私でやりすぎなんだけど、「自分のほうが大変!」とケンカ口調でまくしたてることにも、それが実はスムーズな話し合いの妨げにもなることもあるのではないかなあ……とずっと違和感を感じていたので、今回の話を描いてみました。

人の「大変さ」は他人が決められるものではない

とにかく、人の「大変さ」は他人が決められるものではない。自分の大変さも、相手の大変さも、どちらも切り捨てない。それは夫婦で話し合いをするときに覚えておいたほうがいいことのような気がします。自戒も込めて。

というわけで、今回のまとめ。

自分の大変さをわかってもらえない状況につかれた

もしかしたら自分の大変さのアピールばかりで、
相手の大変な状況については無視してきたかも?
1度、相手の話もじっくり聞いてみるといいかも。

 

さて、3回に分けてお届けしてきた話し合い篇も今回で終わり。次回からは、具体的に家事育児分担をどうしていったのか? そこで起きた問題は? などについて描いていければと思います。

(体験談募集を送っていただいたみなさま、ありがとうございます! 興味深く読ませていただいております。特に具体的な夫婦の労働体系や分担方法を書いていただいた体験談にはとても考えさせられることが多く……。いずれこのマンガにも生かせればと考えています。まだ募集しておりますので、夫婦がつかれなくなった体験談をお持ちの方はぜひ教えていただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!)

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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