独走カープが「日本シリーズ不出場」への疑問

ファンの興味や観客数の維持は工夫できる

カープファンにとって納得のいかない仕組みともいえます(写真:digi009 / PIXTA)

プロ野球セ・リーグのCS(クライマックスシリーズ)で、ペナントレース3位の横浜DeNAが昨年のリーグ優勝・広島カープを破って日本シリーズに進出した。

ペナントレース3位の横浜は、2位の阪神をファーストステージで破ってファイナルステージに勝ち進み、リーグ2連覇の広島に4連勝。文字通りの下剋上で19年ぶりの日本シリーズである。

ペナントレースを振り返ると、2連覇のカープは2位阪神に10ゲーム差の独走で、3位横浜には14.5ゲームの大差だった。

誰もが投打の総合力と2連覇の広島の有利を予想していたが、その王者カープが、巨人に2ゲーム差でやっとCS権をつかんだ横浜になぜ完敗したのか。横浜ファンは狂喜し、新聞は例によって勝因、敗因を言いつのっているが、そもそもこんなCSは間違っている。

ペナントレース優勝チームがリーグ優勝だ

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

私はかねてから「プロ野球は143試合やって1位のチームがリーグ優勝だ」と言い続けている。その小学生でもわかる当たり前の原則を、プロ野球は2007年から覆した。主な理由は、リーグ優勝決定後の消化試合で激減する観客動員対策と、ポストシーズンによる増収策だ。

例によって、米大リーグが1994年から始めた「ディビジョンシリーズ(地区シリーズ)」と「リーグチャンピオンシップシリーズ(リーグ優勝決定シリーズ)」のまねである。

大リーグはこのポストシーズン導入で、シーズン終盤の観客動員数とテレビ放映権料の拡大に成功した。

しかし両リーグ計6地区30チームに肥大したメジャーでは、各リーグで地区優勝3チームと敗者復活のワイルドカード勝利チームでリーグ優勝を決めなければならない事情もある。

これに対して1リーグ6チームしかない日本が、上位3チームで敗者復活戦をしてどうなるのか。百歩譲って2位以下のチームは敗者復活の希望があるが、1年かけてやっと優勝したチームが、1勝のアドバンテージがあるとはいえ実質6試合の4戦先勝で改めてリーグ代表決定戦をさせられるのはたまらないし、おかしな話ではないか。

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