本物志向時代のスーツ選び 「J∞QUALITY」が、その証。

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ファストファッションが台頭する中、質の良いスーツを着ることがビジネスパーソンの間で浸透しつつある。スーツはもともと欧米人向けに作られた洋服だが、あくまでも着る人にふさわしい「日本人の体型に合わせたスーツ」が求められるようになってきたのだ。正真正銘の日本製スーツとはどんなものだろうか。その条件を探った。

単なる日本製ではない、「J∞QUALITY」とは何か

今、日本のファッション産業、アパレル産業が、大きく変化しつつある。歴史の深いラグジュアリーブランドや、ハイファッションブランドは根強い人気がある一方、ファストファッションが幅広い支持を得て、日本のマーケットに大きなインパクトを与えているからだ。

だが、スーツに関して言えば、金額の低さやブランドよりも、質の良さにこだわるべきではないだろうか。日本のビジネスパーソンにとって、仕事を取り組むうえで、スーツは自分の意欲や礼節を表現する一つの”武器”と言ってもいい。良いスーツを身に付けてこそ、心地よく充実した仕事ができるというものだ。

質の良いスーツを身にまとうことは、もはやビジネスパーソンに必須の「お作法」

そんなとき覚えておいてほしいものがある。皆さんは「J∞QUALITY」という言葉をご存知だろうか。洋服には「日本製」「MADE IN JAPAN」と必ず生産国が表記されており、それが縫製や仕上げを日本国内で行った商品の証明であることは、すでに広く知られていることだろう。

だが、ここへきて日本のファッション業界を束ねるJFIC(一般社団法人日本ファッション産業協議会)が中心となり、2015年から新たな取り組みがスタートしているのである。それが「J∞QUALITY」という認証だ。

「J∞QUALITY」は、日本(Japan)が誇る品質(QUALITY)を限りなく(∞)追求して、世界に向けて発信していくことを使命に掲げ、日本のアパレル需要の創造と、繊維・縫製産地の活性化を目指したものだ。いわゆるMADE IN JAPANを超え、「織り・編み」「染色整理加工」「縫製」「企画・販売」といった工程のすべてを日本国内で行った商品のみが、「J∞QUALITY認証商品」ブランドとして認証される。それは、モノづくりにおける品質を限りなく追求した日本製であること、各工程の背景が見えること、消費者が安心して購入できる安全な商品であることを意味している。

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