スキルギャップは定量化する。また、定期的といっても頻繁にやる必要はなく、1年か2年に1度くらいでいいだろう。そこで、どの程度埋まったか判断し、新たなギャップが出てきたら、それをどうやって埋めていくか決めるというのを繰り返すのだ。
人材育成には10年かかるので、つねに10年後の会社の姿をイメージするのが大事なのである。
いずれにしても、21世紀は従来型の組織人事制度では成功できない。グローバル人材、イノベーター、リーダーを採用、活用できる仕組みを新たに構築する覚悟が必要なのだ。
政府、企業、個人レベルでそれぞれがすべきこと
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おおまえ けんいち / Kenichi Omae
1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社後、本社ディレクター、日本支社長、常務会メンバー、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年に退社。以後も世界の大企業、国家レベルのアドバイザーとして活躍する傍ら、グローバルな視点と大胆な発想による活発な提言を続けている。現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長およびビジネス・ブレークスルー大学大学院学長(2005年4月に本邦初の遠隔教育法によるMBAプログラムとして開講)。2010年4月にはビジネス・ブレークスルー大学が開校、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる。
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