ブラジル人も今では、オリンピック反対派が急増?
ちょうど隣に身長2メートルのブラジル人の友人がいたので、リオオリンピックに関する感想を聞いてみると、「招致時は皆関心があって喜んでいたが、今はあまりにもおカネがかかるので日々街中でデモが起こっており、予算が雪だるま式に膨らんで福祉や教育やインフラや優先事項の高いテーマにおカネが回らない」と怒っていた。
特にブラジルのインフラ不足は深刻で、荷物が届いても港湾インフラ不足で二か月ずっと港に積み残されていたり、世界最大級の農業国でありながら、輸出できる農産物が港湾不足で輸出できず、大幅に無駄になっていると嘆息していた。
そしてオリンピックが終われば誰も使わない、アマゾンのスタジアムといった無駄遣いではなく、スポーツへの認識を高めるとか、日常生活にスポーツがもっと根付くようにするとか、ハコものではない文化面への投資べきだとも言っていた。なんだかどこの国でも、五輪招致への反対意見は同じ批判が多いようだ。
面白かったのはどこの国も、自発的な反応で言えば五輪招致に反対しており、政治家が莫大な広告費を投じて“人工的な五輪支持率の高さ”を演出している点だ。どこの国の人もそれどころではないと思っており、社会にはもっと優先度の高いおカネの使い道があると信じているようである。
なお他にもいろいろな国の人に、「間もなく2020年オリンピック開催地が決まるが知っているか」と聞いてみたが、それに関心のある人も知っている人も皆無であり、東京が立候補しているというと「本当か!!なぜなんだ!!」と驚きの反応が返ってきた。
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