話が「長いだけの人」と「短くまとまる人」の差 見出しをつけてズバッと要約してみよう

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話が長いだけで要領を得ない人、周りにいませんか?(写真:xiangtao / PIXTA)

「つまり?」「だから?」「結論は?」

相手に何かを伝えるときに、こんなことを言われたことはありませんか? ビジネスの現場では、急に報告を求められたり、会議で意見を求められたり、自己紹介を振られたり。何かを伝える機会が突然やってきます。

そんなときでも、落ち着いて、端的に、わかりやすく相手に伝えられたらベストですが、日常はそうはいきません。

頭の整理ができず、「あ、、あの件ですね、あれはですね~、、」「つまりその~、、」「実はその件ですが~なんというか~」みたいに、ついつい話が長くなったり、結局何が言いたいのかわからなくなったりすることが多々あります。

いかに、その場の状況に応じて、瞬間的に頭を整理して、わかりやすく、端的に、自分の主張を展開するか。拙著『10秒でズバッと伝わる話し方』でも詳しく解説している方法のいくつかをお伝えします。

できるビジネスマンの要約力に着目!

私はモチベーション&コミュケーションスクールというビジネススクールを全国20会場で運営しています。過去1万人の方が来校され、たくさんのビジネスパーソンにお会いする中で、話が「長い人」と「短い人」の違いを徹底的に研究してきました。

その結果、行きついた結論があります。それが「要約力」です。

話が長くなる人は1~10まですべて話そうとします。

たとえば、「先日のイベントはどうだった?」と上司に聞かれた場合、「先日のイベントは時間どおり9:00にスタートしまして、午前中は来場者が結構来場されたんですが、お昼過ぎからかなり足取りが鈍りまして、また運が悪いことに15:00過ぎに急に雨が降ったものですから、そこで一気に人がひけてしまい、最終的には目標来場者数には届きませんでした」というような報告です。

起こった出来事をすべて語ろうとするあまり、結局何が言いたいのか伝わってきません。本来は、「目標来場者数に届きませんでした」ということがいちばん伝えたかったことだと思いますし、上司もそれが最初に聞きたかったと思います。このように一言でまとめる力。これが要約力となります。話がわかりやすいビジネスパーソンは、一瞬で大事な部分を特定する要約力が非常に強いのです。

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